SEO初心者向け-Googleコアアルゴリズムアップデートとは?
- Googleのコアアルゴリズムアップデートとは何か知りたい
- Googleのコアアルゴリズムアップデートへの対処法を知りたい
SEO初心者にとってSEO(検索エンジン最適化)とは、まるで正体不明の怪物に見えるかもしれません。しかしGoogleコアアルゴリズムアップデートの傾向を知ることで、SEOとは何か?どのようにすればいいのかが理解できます。
目次
Googleのコアアルゴリズムアップデートとは
アップデートとはプログラムを更新する際の表現です。より最適化されたり、新しい機能が追加されたりしたプログラムの更新を、アップデートと言います。
Googleコアアルゴリズムとは、キーワードと検索順位を関連付けて、検索順位を評価し決定しているプログラムです。
概要
Googleのコアアルゴリズムアップデートで小規模なものは、かなりの頻度で行われています。大規模なコアアルゴリズムアップデートは、年に数回程度行われます。
コアアルゴリズムをアップデートすることは、サイトやコンテンツの評価基準を変更し、検索順位に大きな影響を与えます。
目的
Googleコアアルゴリズムアップデートの目的はいつでも、よりよい検索結果をユーザーに提供することです。ユーザーによりよい検索結果を提供することは、Google自身の価値を高めます。
検索結果に表示される広告に、Googleは多くの収益を頼っています。よってユーザーにとってよりよい検索結果こそ、Googleのためにもなります。よりオリジナリティと信頼性、専門性のあるコンテンツをGoogleは評価します。
影響
大規模なGoogleコアアルゴリズムアップデートは、多くのサイトの検索順位に多大な影響を与えます。2020年5月初旬に適用されたコアアルゴリズムアップデートに被弾して、検索流入数が半分以下になったブログやサイトが数多くありました。
昨日まで月に数十万円を稼いでいたアフィブログが、コアアルゴリズムアップデートで致命傷を負うことも珍しくありません。
コアアルゴリズムアップデートの順位変動と対策
Googleコアアルゴリズムアップデートが行われると、大きな順位変動が起こります。アップデートされたあとに何らかの対策をすれば、順位は戻るのでしょうか?
順位変動から傾向をつかむ
Googleはコアアルゴリズムアップデートに際して、詳しいアルゴリズムの変更点を発表しません。大規模なコアアルゴリズムアップデートの場合、指針を発表する場合もあります。しかし発表しないケースも多いのです。
したがってコアアルゴリズムアップデートが行われたら、多くのSEO担当者はどのコンテンツやどのサイトの順位が変動したかを確認して、コアアルゴリズムアップデートの傾向をつかもうとします。
しかし初心者や個人のブロガーにとって、順位変動を計測することや、コアアルゴリズムアップデートの度に対策することは不可能です。
多くのSEO担当者がネットで、今回のアップデートはこうだったと発表します。参考程度に目を通しましょう。
Googleが目指す検索とは
コアアルゴリズムアップデートの度に対策を講じてドタバタするより、Googleが目指す方向性を捉えておく方が何倍も大事です。
Googleが検索結果に望むことは、たったひとつです。ユーザーにとってより有益で、より興味深く、より支持されるコンテンツを上位に表示したい。これがGoogleの望みです。
良質なコンテンツの充実こそ最高の対策
すでに小手先のテクニックでSEOをする時代は、終わっています。Googleはコアアルゴリズムアップデートを繰り返して、低品質なコンテンツやサイトを閉め出し、駆逐しようとしています。
このことはGoogleがコンテンツの評価基準として発表した、E-A-Tを見ても明らかです。
コアアルゴリズムアップデートの度に、対策を講じる必要はありません。良質なコンテンツを充実させることにこそ、集中しましょう。
良質なコンテンツの評価基準
どのようにしてコンテンツは、良質かそうでないかを評価されるのでしょう。評価基準をある程度知っておくことで、コンテンツを制作するときの指針になります。
E-A-Tを理解しておこう
E-A-TはGoogleが、コンテンツの評価基準として発表した指標です。Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つの頭文字を取った指標がE-A-Tです。
専門性とは換言すれば、テーマを深掘りして解説することです。信頼性は解説や記事が、事実に基づいていることです。権威性についての解釈はやや難しいのですが、簡単に言えば人気や影響力です。
専門性、権威性、信頼性の3つの要素を向上させることが、良質なコンテンツの充実につながります。
MFI(モバイルファーストインデックス)
いくらE-A-Tがそろった良質なコンテンツでも、見にくければ評価は下げざるを得ません。
近年、スマートフォンによる検索利用が増えており、Googleはモバイルファーストインデックスを打ち出しています。スマートフォンで閲覧できるユーザービリティが、ウェブサイトやブログには求められています。
加えて2021年から導入されるCore Web Vitalsも、Googleは予告しています。ページの表示スピードなどいくつかの項目を評価基準として、検索順位の決定に影響を与えるとしています。
Core Web Vitalsもスマートフォンからの、よりよいユーザーエクスペリエンスの提供を目指す指標です。
QDF(Query Deserves Freshness)
QDFは「キーワードに対して新鮮なコンテンツを評価すること」です。Aという事柄のニュースでも、最新であればあるほど評価が高まるのがQDFの指標の意味です。
トレンドキーワードを狙うトレンドサイトや、報道やニュースを扱うブログなどでは非常に重要な指標です。
QDD(Query Deserves Diversity)
Aというキーワードでも、その検索意図がひとつであるとは限りません。Aで検索してAを求める人もいれば、aが必要な答えの場合もあります。
QDDとは、検索結果の多様性を重視するアルゴリズムです。逆説的に同じキーワードでも、上位表示されているサイトと異なる解釈、視点からコンテンツを作れば上位表示される可能性があります。
読者の役に立つコンテンツを突き詰めよう
Googleコアアルゴリズムアップデートへの対策は、ひたすらに良質なコンテンツであり、ユーザーに有益な情報を取り扱うことです。近年、GoogleはテクニカルSEOがSEOに占める割合を、最低限度にしようとしているように見えます。
とすれば小手先のSEOテクニックに走るよりも、ひたすら読者の役に立つコンテンツを突き詰めることこそ重要です。
まとめ
昔は多くのSEO担当者が、Googleコアアルゴリズムアップデートが行われる度に右往左往していました。今よりテクニカルSEOの重要性が高く、小手先のテクニックで検索上位には入れた時代です。
しかし現在、すでにまともなSEO担当者は気がついています。コンテンツの質こそ重要だということに。SEO初心者の皆さんも、小手先のSEOテクニックはもう通用しないことを知ってくださいね。
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