Googleコアアップデートの傾向からSEOの対処法を学ぶ
- Googleのコアアップデートの内容が知りたい
- Googleのコアアップデートの歴史と傾向を知りたい
- Googleのコアアップデートの対処法が知りたい
Googleコアアップデートはいつも、SEO担当者の悩みのタネです。検索アルゴリズムに大きな変更があるたびに、サイトやブログの検索順位が上がったり下がったり。上がる分にはいいですが、下がると致命傷になりかねません。
Googleコアアップデートの傾向から、正しいSEOの対処法を学びましょう。
目次
Googleのコアアップデートとは
Googleコアアップデートとは、Googleの検索アルゴリズムのアップデートを指します。検索アルゴリズムが変更されると、検索順位に変化が起こります。検索アルゴリズムがサイトやブログを評価する指標は、約200個あるとされます。
これらの基準はアップデートや変更によって、検索順位に大きな影響を及ぼします。
Googleが近年、力を入れている3つの基準について解説します。
MFI(Mobile First Index)
近年はスマートフォンからの検索が、多くの割合を占めています。それに伴いGoogleは、モバイルフレンドリーなサイトを評価します。パソコン向けしか想定していないサイトは、モバイルフレンドリーに改善するべきです。
QDF(Query Deserves Freshness)
Googleでは情報の新鮮さを、重視するようになっています。特にトレンドキーワードにおいて、情報の新鮮さは大きな評価基準になります。
QDD(Query Deserves Diversity)
多様性のある検索結果を表示するよう、Googleは心がけています。Aというキーワードに対してAという検索結果だけでなく、aやA-などさまざまな解釈の検索結果を表示します。
Googleのコアアップデートの歴史
この5年ほどに起こった、大きなGoogleコアアップデートの内容を知ることで、Googleが向かう方向を想定することができます。
クオリティアップデート(2015年5月7日)
クオリティアップデートは2015年に実施されたアップデートで、サイト全体のクオリティや品質の評価基準をアップデートしました。いわゆるE-A-T(専門性/権威性/信頼性)の発端も、クオリティアップデートにあります。
パンダアップデート4.2(2015年7月24日)
もっとも知名度の高いコアアップデートが、パンダアップデートです。クオリティアップデートはサイト全体の評価基準でしたが、パンダアップデートはコンテンツの評価基準が大きく変更されました。
他のコンテンツからのコピーや、少しリライトしただけのコンテンツ、オリジナルの内容を持たないコンテンツは軒並み評価を下げられました。
これは大量の低品質コンテンツを、検索結果から駆除するためのアップデートと言われています。
モバイルフレンドリーアップデート(2015年4月21日/2016年5月12日)
先ほど解説したMFI(Mobile First Index)への方向付けが、2015年と2016年に行われました。モバイルフレンドリーでないサイトやブログは、評価を下げられるコアアップデートです。
このアップデートによって一気に、レスポンシブウェブデザインやモバイル対応の重要性が高まりました。
ペンギンアップデート4.0(2016年9月23日)
ペンギンアップデートも知名度の高い、コアアップデートです。ウェブスパムや、不自然に生成されたリンクを取り締まるコアアップデートです。
Googleは被リンクを重要視していますが、その被リンクを自作自演、リンクの購入、隠しリンクなどで発生させるテクニックが流行りました。これらを取り締まったのが、ペンギンアップデートです。
コアアルゴリズムアップデート(2018年3月以降)
2018年以降に何度かに分けて実施されたコアアップデートですが、内容は明かされていません。Googleは「よりよいコンテンツを更新し続けることが対処法だ」とだけ発表しています。
コンテンツSEOやE-A-Tが、さらに重要になったコアアップデートです。
Googleコアアップデートから見える傾向
Googleのコアアップデートから、どのような傾向が見えるでしょうか。Googleが検索アルゴリズムで何を目指しているのかわかれば、SEOを非常に有利に進められます。
オリジナリティ
パンダアップデートやクオリティアップデートに見られるように、Googleはコンテンツのオリジナリティを求めています。他のサイトからコピーしてきたり、少しリライトしたりしただけの記事はこれからもどんどん、検索結果から追放されるでしょう。
オリジナリティとは何でしょうか?同じ事実や情報を取り扱っても、その解釈は人によって異なるはずです。実体験や思考に基づいた解釈を、オリジナリティと考えていいでしょう。
コンテンツの良質さ
現在のGoogleでは、コンテンツの良質さが何よりも重要視されます。2021年にGoogleが導入するCore Web Vitals(コアウェブバイバル)が発表されています。Core Web Vitalsとは、サイトのユーザーエクスペリエンスの向上を目的としている指標です。簡単に言えば表示スピードなどが、評価基準になります。
しかしCore Web Vitalsですら、良質なコンテンツの検索順位を下げるものではありません。
では良質なコンテンツとは何でしょうか?Googleが発表している基準はE-A-T(専門性/権威性/信頼性)です。「事実に基づいて、わかりやすく深掘りした記事やコンテンツ」がE-A-Tです。
小手先のSEOの撲滅
ペンギンアップデートに見られるように、GoogleはテクニカルSEOの比率を最小限に抑えようとしているように見えます。ペンギンアップデートでは不自然なリンクや、ウェブスパムが取り締まられました。
小手先のSEOテクニックはこの先、どんどんと駆逐されていくでしょう。SEOの膨大知識でテクニカルに制作した記事と、ひたすら良質なコンテンツを目指した記事。Googleはすでに、後者を評価する段階に入っています。
コアアップデートへのSEOの対処法は?
Googleのコアアップデートへの対処法は、非常にシンプルです。良質なコンテンツを生産することです。
もし今までの記事が軒並み検索順位を落としているのなら、それは今までの記事の方向性が間違っていたのかもしれません。記事の情報の解像度を向上させ、オリジナリティのある見解を盛り込みましょう。
今までSEOにかけていたコストを、コンテンツに回さなければなりません。Googleの方向性が、コンテンツへの選択と集中を求めているからです。これからの正しいSEOとは、良質なコンテンツを生産するためのノウハウを構築することでしょう。
まとめ
Googleコアアップデートの方向性は、一貫しています。ひたすらに良質なコンテンツの検索順位を引き上げ、質の低いコンテンツを検索から駆逐しています。
考えてみれば単純な話です。Googleという企業の収益構造は、検索結果に広告を掲載することで成り立っています。とすればより良質な検索結果を、ユーザーに提供しようとするのは当然の帰結です。
よりユーザーが気に入りに、興味を持つようなコンテンツを上位表示したいのです。それこそがGoogleと、ユーザーの利益になるからです。自ずとコンテンツ制作者が、何をするべきかも明らかでしょう。