SEOで上位表示を意識したリライト方法を具体的に解説
ブログを運営しているとついて回るのがリライトという作業です。
しかし、このリライトという作業は非常に難解な概念で、さまざまなリライトの記事を見てきたが、結局どうしたらよいのかわからないという状況になる人も少なくありません。
この記事では、以下のような疑問をお持ちの方に向けて、リライトについて解説していきます。
- どういう場合にリライトしたらよいのかわからない
- リライト関係の記事が表面的なことばかり解説していて良く分からなかった
- SEO的にリライトするべきなのか待つべきなのかの判断ができない
- そもそもリライトって何をすることなの?漠然としていてわからないから具体的に教えてほしい
この記事を読むことで以下のようなスキルを身に着けることができます。
- リライトすべきかどうかの判断ができるようになる。
- リライトで何をすべきなのかをハッキリと認識できるようになる。
リライトを行う理由については、下記記事で解説していますので、是非ご覧ください。
目次
SEOの観点からリライトすべきかどうかの判断を行う方法
必ず3ヶ月は待つこと
まず、SEOの観点から考えると初めて投稿した記事が3ヶ月経過していないうちは様子を見た方が良いです。
理由は、記事が投稿されてからGoogleがインデックスし、順位を決定するまでに要する期間が3ヶ月ほどかかるからです。
3ヶ月に満たない記事はGoogleの評価がまだ安定していない可能性があるためきちんと待ってからリライトをするかどうか考えましょう。
GoogleSearchConsoleの動向を見る
GoogleSearchConsoleの情報を見てリライトを決めるというのは非常に合理的です。
以下の画像を見てください。
この画像は当ブログの以下の記事の順位の動向です。(画像は昔のドメイン時のものです)
オレンジ色のグラフを見てもらうとわかるのですが、上下動が激しいのが分かりますよね?ポインタを当てると一番良い順位だと9位くらいで悪い順位だと89位くらいをさまよっている感じになります。
アクセスが多いときは順位が上がり、アクセスが少ないときは順位が下がるというイメージで推移しています。
次に順位の安定している記事を見てみましょう。ご覧の記事はほぼずっと1位をキープしている以下の記事です。
オレンジ色のグラフの変動が無いことが分かりますよね。
非常に高いCTRが出ていることも確認できます。
この2つを比較からわかることは順位が高い記事は常に読まれるため順位が安定しますが、常に読まれるわけではない記事の場合は、上位に居続けない限り順位が不安定になるということです。
この場合、前者の記事は過去に9位にランクインしているが、そのあとに100位近くまで順位を落としていましたよね。
これは9位以上の記事と、この記事の間に明確な差が存在しているということなんです。
足りない要素を補うことで上位表示を安定させることができます。
キーワードの属性によって判断する
以下のキーワードを見てください。
キーワード | 順位 |
---|---|
キャンプ用品 オススメ | 30位 |
キャンプ用品 テント オススメ 冬 | 30位 |
どちらの方がリライトに向いていると思いますか?
この場合は後者優先となります。
後者が優先である理由は、検索意図が明確かどうかです。
キーワード | 検索意図 | リライト方針 |
---|---|---|
キャンプ用品 オススメ | オススメを知りたい | 人により異なるニーズのためリライト内容を絞りにくい。 |
キャンプ用品 テント オススメ 冬 | 冬におすすめのテントが知りたい | 冬にオススメのテントが、読者ニーズとマッチしなかったためマッチする商品を紹介する。 |
このように明確に検索意図が分かるにもかかわらず上位に表示されていない記事はリライトの優先順位が高くなります。
ブログ階層構造のどの位置のコンテンツなのかを考える
ブログの階層構造でどの位置に属しているのかによってリライトの優先順位が変わります。
ブログの階層構造が以下の図のようになっているとしましょう。
この場合は一番右の階層の記事からリライトを行います。
理由はもうわかりますよね?
そうです。検索意図がはっきりしている記事からリライトすべきだからです。
CTRの動向を見て判断する
CTRをなんとなく見ている人もいると思いますが、CTRはリライトの指標に利用することができます。
記事タイトルのリライト判断を行う
CTRとはクリック率のことですが、順位に対してクリック率がどの程度なのかという評価指標として用います。
以下は全世界の3キーワードでのCTRの平均値です。
順位 | CTR |
---|---|
1 | 31.17% |
2 | 16.91% |
3 | 10.77% |
4 | 7.32% |
5 | 5.26% |
6 | 3.86% |
7 | 2.93% |
8 | 2.25% |
9 | 1.76% |
10 | 1.41% |
出展:Advanced Web Ranking Google Organic CTR Historyより
業界によっても順位毎のCTRは異なりますが、上記のCTRを基準に低い場合はリライトをしていくようなイメージで問題ありません。
上位に表示されているにも関わらず、上記のCTRよりも低い値の場合は、タイトルが魅力的でない可能性があります。
GoogleSearchConsoleの流入キーワードをベースに目に留まるような表現を組み込みましょう。
SEOで上位表示を意識したリライトのやり方とその手順
何をすべきか分かりにくいリライトですが、以下の手順を真似するだけで今よりはるかに高いレベルの記事に仕上がりますので是非参考にしてみてください。
- ペルソナ再分析
- 検索意図再分析
- h2のキーワード含有率の調査
- 記事全体のキーワード含有率の調査
- キーワード一貫性最適化
- 導線最適化
ペルソナ再分析
ペルソナを分析し直しましょう。
ペルソナは他社との差別化要素でもあります。
上位表示を狙っていく際に、上位の記事とは違う切り口で執筆できているかを確認しましょう。
検索意図再分析
検索意図再分析の観点は以下です。
- 競合すべてに含まれている内容は何か
- 複数の競合に含まれている内容は何か
- 自社と競合の差別化内容は何か
以下の手順で検索意図の再分析を行ってください。
1.上位記事20記事の見出しをすべて確認する。
2.以下の観点をすべて文章で書きだす。
- 上位の記事すべてに含まれている内容
- 上位の記事で複数の記事に含まれている内容
- 上位記事と自社の内容で被っている内容
3.すべてに共通しているがリライト対象の記事に含まれていない内容をハッキリさせる。
4.一桁の上位記事に共通で含まれる内容をハッキリさせる。
h2のキーワード含有率の調査
見出しにターゲットとなるキーワードがどれくらいの割合で含まれているかを確認しましょう。
h2>h3>h4>h5という風に重要度が変わっていきますので、h2にはきちんと対象となるキーワードが含まれているかを確認しましょう。
ただし、この時に無理やりキーワードを入れてしまうとSEO的には良くてもユーザーに違和感を与えてしまうため、バランスよく見出しを作る必要があります。
記事全体のキーワード含有率の調査
このプロセスが非常に重要です。
様々な単語が記事に含まれていると思いますが、全体を通して満遍なくSEOの対象とする単語が含まれているかどうかを確認してください。
あまりにも多くキーワードが含まれている場合やあまりも少ない場合は両方とも良くないのでバランスよく含まれているという状態になるように言い回しや表現を工夫しましょう。
キーワード一貫性最適化
キーワードを欲張らず対策するキーワードとそれらのキーワードの共起語が含まれるように全体のキーワードの一貫性を確認します。
この作業は、キーワードの一貫性を通じてサイトのタイトルと記事本文が乖離していないかを評価するためのものです。
Googleのダイバーシティアップデートで、記事の重複についてはよりシビアになる必要があるため、注意深く確認しましょう。
記事のリライト
上記手順で再調査を行った内容でリライトを行います。
やっとここにきてリライトに入れます。
これだけ見直して上位に出ないということは競合のドメインが相当強いか自サイトのドメインが弱いかのどちらかですので、サイト構造から抜本的な見直しが必要となります。
導線最適化
内部対策を見直しましょう。
様々な記事からリンクしている場合は正しいリンクかどうかをリライトした記事の内容に乗っ取り正しく内部リンクが張られているかをチェックします。
内部リンクは、クローラーが記事をクロールするために非常に重要な要素です。
Googleは内部リンクの状態からも記事の重要度を判定しているのできちんと見直しをしてくださいね。
まとめ
非常に長い内容となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
本記事で紹介した内容は、SEOの視点から見たときのリライトの明確な手順と確認観点ですが、本質的には読者ファーストな記事であるかどうかということを常に念頭に置きつつリライトを行っていただければと思います。
しっかり対策しより有意義なコンテンツを読者に届けていきましょう。