エンジニアが教えるWordPress無料テンプレートの賢い選び方
- 無料テンプレートはたくさんあるけど、どれを使ったらよいかわからない
- 後で失敗したくないから、最低限の機能が付いた初心者向けの無料テンプレートの選び方を知りたい
- SEOに強い無料テンプレートで、初心者でもわかりやすいものを知りたい
こんな悩みを抱えている方は多いですよね。
WordPressの無料テーマは数多く存在し、おしゃれなデザインのものも公開されているので、悩むだけでも時間が過ぎていきます。
優れた有料テンプレートも多くありますが、「最初は無料テンプレートから始めたい」ですよね。
この記事では、公開後の運用も視野に入れた「無料テンプレートの賢い選び方」をご紹介します。
目次
サイトの目的に合ったテンプレートを選ぼう
- あなたが作りたいサイトは何を目的にしていますか?
- どのような人をターゲットにしていますか?
一口に「Webサイトをつくる」を言っても、目的や発信する相手によってサイトの構成・デザイン・内容・機能は様々です。
つまり、テンプレートを使ってサイトをつくるためには、それぞれに合ったテンプレートを選ばなければいけません。
CSSの知識があれば、無料テンプレートのデザインをカスタマイズしていくことが可能です。
この記事では、CSSの知識がない方でもすぐに運用していけるような、無料テーマの選び方をブログサイト・コーポレートサイト・ECサイトそれぞれの目的に絞ってご紹介します。
ブログサイトをつくる
ブログサイトとは、名前の通り自分の日常や趣味・思いなどを綴ったブログをメインコンテンツとしたサイトです。
ブロガーやアフェリエイターと呼ばれる、ブログを通して収入を得ている人も大勢います。
ブログサイトには、シンプルな仕様にしてあるものが好まれます。
なぜなら、必要な機能を絞ることで表示速度が速くなるためです。
加えて、記事の執筆に特化したブログ機能がメインになります。
そのため、多くの機能は必要ないという方が多く見受けられます。
訪問者としても、デザインとしての情報が多すぎるブログサイトよりも読みたい記事の見つけやすいシンプルなサイトの方が記事を読むことに集中できます。
コーポレートサイトをつくる
コーポレートサイトとは、会社や事業の紹介をするサイトです。
Webサイトとしての形だけのコーポレートサイトサイトが欲しい場合や、本格的なコーポレートサイトが欲しい場合で、使用する無料テンプレートが異なります。
テンプレートによっては、初心者でも視覚的に分かりやすい30分程度で作れるような「シンプルなもの」から上級者向けの「機能性・カスタマイズ性の高いもの」まで、幅広い選択肢があります。
「お知らせ」「施工実績」「ギャラリー」など、ページの数や種類によってテンプレートに備わっている機能を比べるのがいいでしょう。
EC(通販)サイトをつくる
EC(通販)サイトは、販売を目的としたサイトです。
ECサイトは、ブログサイトやコーポレートサイトとは違って、ある程度の機能が備わっている必要があります。
例えば、カート機能や決済機能です。
カート機能や決済機能などが備わっている、ECサイトに特化した無料テンプレートも多数あります。
デザインとしては、
- 販売する商品の種類やビジュアルを意識したデザイン
- 多くのカテゴリーを表示させる
- ギャラリーとしてイメージを多く見せる
- 縦長の写真を見せることに適している
- 動画を掲載することに適している
などが重要視される要素です。
商品や実店舗などの写真の見せ方も考えながらテンプレートを選ぶといいでしょう。必要なページ・機能に合ったテンプレートを選ぼう
デザイン性・機能性は重要な要素ですが、テンプレートを選ぶ基準はそれだけでは不十分です。
ブログサイト・コーポレートサイト・ECサイトなど、どのようなサイトにも言えることですが、「どのようなページ構成にしたいか」ということを考えないといけません。
ユーザーに見せたいページを考える
ブログサイトを制作する場合に、必要なのはトップページ(記事一覧ページ)・記事詳細ページだけでしょうか?
作者の紹介ページやお問い合わせページが必要なケースもあるかもしれません。
デザイン性を比べる時には、記事ページの他に必要となるページのデザインも確認しないといけません。
トップページ・会社概要ページ・事業紹介ページ・お問い合わせページは、最低限必要なページになると思いますが、ポートフォリオのようなギャラリーページや動画を使った広報を行う場合には、動画掲載ページも必要になります。
つまり、サイトの用途によって必要なページが異なります。
「ナビゲーションが多いメニューに対応できるか?」、「ギャラリーページを作成するのに適したテンプレートか?」なども確認しなければなりません。
ECサイトの場合、販売商品の中でも目玉になる商品の紹介ページを別途準備したり、ビジュアルで見せるためにギャラリーページを作成したり、SNSの埋め込みをすることがあります。
そのため、ECサイトは機能面でのテンプレート比較が重要になります。
その他の大事な要素
「デザイン・機能が適しているか」、「必要なページが作成できるか」以外にもテンプレート選びには大事な要素があります。
レスポンシブ対応がされているか
レスポンシブ対応とは、スマーフォン(以下、スマホ)対応のことです。
PC・スマホ・タブレットといった複数のデバイスを使用する人が多い現在、それぞれのデバイス画面に適したコンテンツの見せ方ができる必要があります。
数年前からモバイルファーストインデックスが謳われており、スマホに対応しているかどうかはSEO(検索エンジン)対策としても重要な要素だと言われています。
スマホやタブレットが浸透しているという現状をみても、レスポンシブ対応は非常に重要です。
無料テーマの中にもレスポンシブに対応しているテンプレートはたくさんありますので、レスポンシブ対応にも注目してテンプレート比較してください。
更新がされているか
テンプレートの更新履歴を見てみてください。
WordPressは数か月に1度くらいのペースでアップデートされていますが、テンプレートがWordPressのアップデートに対応できているでしょうか。
制作者が定期的にメンテナンスを行っているテンプレートだと安心できますよね。
長期間メンテナンスされていないテンプレートの場合、Webサイトが機能しなくなる可能性が考えられますので注意しましょう。
SEO(検索エンジン)対策がされているか
SEO(検索エンジン)対策というのは、サイトを検索結果の上位に表示させるための対策です。
無料テンプレートでも、各ページタイトルやディスクリプション(説明文)の編集ができたり、ページの読み込み速度が早かったり、レスポンシブ対応がされていたり、といったSEO対策がされているものが多くあります。
これらのSEO対策を自分でしようとすると、色々なプラグインの導入やHTML・PHPの追記などをする必要がありますが、「既にSEO対策がされているテンプレートか?」が無料テンプレートを選ぶ際の重要な要素の一つです。
Webサイトを公開する時には、サーバー・ドメインの契約時はランニングコストがかかります。
無料のテンプレートを使用することでサイト制作のコストを抑えることができます。
サイトの公開後もテンプレートの乗り換えは可能なので、まずは無料テンプレートから始めてみてはいかがでしょうか。