LINE広告をビジネスに活用すべき理由【成果を上げる運用方法も紹介】
- 「LINEをビジネスに活用するには、具体的に何をすればいいのだろうか?」
- 「LINE広告を利用してビジネスで成果を上げる方法を知りたい」
LINEは、家族や友人などとの連絡手段として、多くの人に利用されているコミュニケーションアプリです。
企業のマーケティング担当者のなかには、LINE株式会社が提供する「LINE広告」に出稿を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、LINEをどのようにビジネスに活かし運用していけばよいのか、わからなく悩んでいるケースもあるでしょう。
本記事では、LINEをビジネスに活用するために、有効な機能から運用方法までくわしく解説していきます。
目次
LINE広告をビジネスに活用すべき理由
LINE広告を、ビジネスに活用すべき理由はいくつかあります。
ここでは、LINE広告の特性ともいえる以下の5つをご紹介します。
- 幅広いユーザー層にリーチできる
- 顧客のリピート率が高い
- 豊富な配信メニュー
- きめ細かな顧客対応ができる
- 無料から始められる
幅広いユーザー層にリーチできる
LINEは、日本国内のアクティブユーザーが月間8,900万人(2021年6月末時点)にのぼります。これは、人口の約70%をカバーしている計算になり、SNSを利用者している80%以上のユーザーがLINEを利用しているというデータもあります。
年齢層別にみても、10代~30代をはじめ65才以上の方まで幅広い年齢層に利用されており、他の媒体ではリーチできないユーザーにもアプローチが可能です。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/download/
顧客のリピート率が高い
企業や店舗にとって、売上の維持にかかせないのがリピーターの獲得と言えます。
LINE公式アカウントには、このリピーターを獲得するための機能が備わっています。
例えば、メッセージ配信機能をはじめ、友だち追加機能やクーポン、スタンプカードなどをスマートフォンで利用できるサービスがあります。
また、これらのサービスを定期的に自動で通知する機能もあるので、ユーザーの購買意欲を刺激し効率よくリピーターを増やすことができます。
豊富な配信メニュー
LINE広告は、主にトーク画面の最上部やタイムラインなどに配信されますが、そのほかにも豊富な配信メニューが用意されています。
「LINE NEWS」や「LINEマンガ」、「LINEブログ」などユーザーの興味関心に合わせた配信メニューの選択が可能です。
また、2019年8月から、外部アプリメディアと連携したモバイルアドネットワークである、「LINE広告ネットワーク」の3rd partyアプリにも広告配信ができるようになっています。
きめ細かな顧客対応ができる
LINE公式アカウントには、顧客と個別にやり取りができるチャット機能があります。普段の家族や友人とのやり取りと同じように、チャットでコミュニケーション取ることができるので顧客との信頼関係を築くことができます。
お客さま窓口として活用したり、予約やキャンセルの受付などいつでも問い合わを受けることができるので、きめ細かなサポートが可能です。
また、すぐ対応できない場合でも、チャットの履歴が残るため時間が空いたときに自由に顧客対応することが可能です。
これにより、機会損失がなくなり顧客満足度を上げることができます。
無料から始められる
LINE公式アカウントは無料で始めることができ、メッセージも月1,000通までは無料で配信することができます。
業種や商材に関係なく導入できるため、中小企業や店舗でも始めるハードルが低いと言えます。
例えば、ターゲットユーザーが250人いた場合は、月に4回まで無料でメッセージを配信することができます。
月のメッセージが1,000通を超える場合は、有料プランに切り替える必要があります。
有料プランは、「ライトプラン」と「スタンダードプラン」の2種類が用意されています。
LINE広告と他のSNS広告媒体との違い
SNSを利用した広告媒体で代表的なものは、Twitter、Instagram、Facebookがあります。それぞれ独自の特徴がありますが、LINE広告との違いはどんなものがあるか検証してみます。
140字までの文字制限があり、さまさまな情報がリアルタイムに流れてくるため、話題の即時性という点では、他のSNSに比べて圧倒的なスピードで広まります。
注目度の高いツイートがされると、あっという間に数十万の人に広まることもあり、情報の拡散性の高さが最大の特徴となっています。
また、10代~20代の利用者が多く、若い世代にリーチしやすいSNSと言えます。国内では、月間3,300万人(2019年3月時点)のアクティブユーザーがおり、成長著しいSNSのひとつと言えます。
Instagramには投稿をシェアする機能がないため、他のSNSに比べて拡散力が低く、基本的にはフォロワーのタイムラインのみに表示されます。
Twitterと同じく若年層の利用者が多く、女性ユーザーの割合が多いのが特徴です。実名制を採用しているため、ほかのSNSに比べてターゲティングの精度が高いのが特徴です。
若年層の利用は少なく、主に30代~50代のビジネスパーソンを中心に利用されています。
LINE広告がビジネスで有利な理由
LINE広告は、前述したとおり、国内アクティブユーザーが8,900万人(2021年6月末時点)であり、国内アクティブユーザー2位であるTwitterの4,500万人(2017年10月現在)を大きく引き離しています。
LINEは、家族や友人との連絡手段として定着しており、LINEを毎日利用すると答えたユーザーは85%以上と高いアクティブ率となっています。また、SNS利用者の中で、LINEのみを利用している割合も約40%となっており、他のSNSではリーチできないユーザーに広くアプローチすることが可能です。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/download/ビジネスに有効なLINE広告の7つの機能
LINE公式アカウントにはビジネスに有効な機能が豊富に用意されています。ここでは、以下の7つの機能をピックアップしてご紹介します。
- メッセージ配信
- 1対1チャット
- クーポン機能
- リッチメッセージ
- ショップカード機能
- リッチメニュー
- 友だち追加広告
メッセージ配信
LINE公式アカウントで友だち追加してくれたユーザーに対して、メッセージを送ることができる機能です。新しい情報を送るたびに、スマートフォンの画面にプッシュ通知で表示されるため、メルマガのようにスルーされることなく高い開封率が期待できます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20190418-2/1対1チャット
通常のLINEと同じように、LINE公式アカウントの友だち追加しているユーザーの一人ひとりとチャットができる機能です。ユーザーからの問い合わせや予約申し込み、変更やキャンセルなど、きめ細かな顧客対応が可能になります。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20190418-2/クーポン機能
LINE公式アカウントを友だち追加してくれたユーザーに、LINE上で使えるデジタルクーポンを配信できる機能です。クーポンの内容は、「20%OFF」や「ドリンク1杯無料」など自由に設定ができます。
上手く利用することで、集客やリピーターの獲得だけでなくデータを収集して効果測定に活用できるメリットがあります。
リッチメッセージ
画像または動画をテキストと組み合わせ、一つのメッセージとして配信できる機能です。テキストだけのメッセージよりも、視覚的にインパクトがあるのでユーザーに強くアピールできます。
また、画像にリンクを設定することができるので、サイトへ誘導したり、クーポンなどを発行することができます。
ショップカード機能
ショップカードとは、LINE上で利用できるポイントカードを発行する機能です。ポイントの付与から特典の管理まで、すべてLINE上でおこなうことができます。
紙のポイントカードでかかっていたコストを削減できたり、紛失などのリスクがなくなるメリットがあります。
リッチメニュー
LINE公式アカウントのトーク画面の下部に固定表示されるタイル状のバナーを設定できる機能です。リッチメニューは、トーク画面内で占める割合が大きいため、視覚的にユーザーに強くアピールでき、ウェブページへの遷移やクーポンの配布など、サイトへの誘導を促すことができます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20190418-2/友だち追加広告
友だち追加広告とは、LINE NEWSやタイムライン上などに、LINE公式アカウントの友だちを獲得するための広告を配信できる機能です。年齢や性別、エリア、興味関心などのターゲティング機能を使って効率的に友だちを集めることができます。
費用は友だちが追加されたタイミングで課金されるので、無駄なコストを抑えられるメリットがあります。
ビジネスで成果を上げるためのLINE広告の運用方法
ここまで、効率よく運用するためのLINE公式アカウントの機能を紹介しました。
さらに、ビジネスで成果を上げるためには、計画的な施策をおこなうことが重要です。
ここでは、以下の4つの運用ポイントをご紹介します。
- 友だちを獲得する
- 価値ある情報を発信する
- メッセージの適切な配信頻度・時間を考える
- 運用目的を明らかにする
友だちを獲得する
LINEをビジネスに活用するには、まずLINE公式アカウントの友だちを増やすことが最重要になります。
友だちとは、LINE公式アカウントに登録をしてくれたユーザーのことを指します。
友だちを増やすことで得られるメリットは以下のようなものがあります。
- リピーターの獲得
- クーポンやキャンペーンを活用した売り上げアップ
- 口コミなどによる情報の拡散
- 顧客配信データの取得
友だち追加をしてくれたユーザーに対し、メッセージ配信やショップカード機能を活用することで、ファンを構築することができ再来店を促すことができます。
また、クーポンなど魅力的な情報を配信し、友だち追加してくれたユーザーがメリットを感じることでタイムライン上での情報の拡散が期待できます。友だちを増やすためには、店頭のPOPやスタッフによる声かけ、店舗やウェブサイトなどにQRコードの設置、友だち登録後にお得な特典を付けるなど、あらゆる導線を作ることが大事です。
価値ある情報を発信する
メッセージを受け取ったユーザーがメリットを感じる内容や、参考になる情報を常に考えることが大切です。売り込みばかりのメッセージや、ユーザーにとって価値を感じることができない情報を定期的に配信しつづけると、ブロックされてしまう可能性が高まります。
ユーザーが求めるものはなにかを考え、クーポンやターゲティング機能などを活用し興味関心など探りながら、ユーザーが望む情報を適切に配信することが重要になります。
メッセージの適切な配信頻度・時間を考える
やみくもにメッセージを配信しても、ユーザーに読んでもらえなければ効果を得ることができません。メッセージの開封率を上げるには、ユーザーの生活リズムや商材の特性などに合わせて配信時間を決めることが大切です。
例えば、フード系のカテゴリの場合は、ランチなら食事前の10時~12時、ディナーなら16時~18時くらいの時間帯に配信することで集客が期待できます。
また、ファッションやビューティーのカテゴリでは、通勤時や昼休み、仕事終わりの夜間など、ユーザーのゆとりがある時間帯に配信することでメッセージの開封率が高まります。
運用目的を明らかにする
LINE公式アカウントを運用する上で、目的を明らかにすることが重要です。
目的があいまいな状態で始めてしまうと、取り組むべきことが分からず運用の継続が困難になります。
例えば、運用の目的が「友だちを増やす」なのか、「リピーターの獲得」なのかで取り組む施策や予算などが大きく変わってきます。
まず、自社の現状を把握し、どのような目的を選択すれば運用効果を最大化できるかを明確にするようにしましょう。
LINE公式アカウントで成功した事例
ここでは、LINE公式アカウントでの成功事例をご紹介します。
広告を利用せずに友だちを2,500人獲得
新潟県長岡市の美容室「L’la citta」(ララチッタ)では、2名のスタッフで店舗の運営をしているため、接客中などで電話に対応できないことも多く、機会損失が発生する問題をかかえていました。
そこで、2014年11月にLINE公式アカウントを開設しました。
LINE経由で予約してもらうため、会計時にサイコロを振ってもらい出た目に応じてキャッシュバックを受けられるポイント特典をはじめました。
その結果、友だちが2,500人以上に増加し、LINEから予約をおこなってもらえるようになりました。
LINEを使って定期的にメッセージやクーポンを配信することで、ユーザーとの信頼関係を築きあげることに成功しています
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/llacitta/
まとめ
LINEは、日常のコミュニケーションツールとして使われているため、ビジネスに活用することでユーザーにリーチしやすい広告と言えます。
これから、LINE広告を検討している方は、メリットや機能を効率よく活用し、計画的に運用していくことで高い効果が期待できます。
本記事を参考にしていただき、ビジネスの発展にお役立ていだたければ幸いです。