アフィリエイトはなぜ儲からない?データを検証し儲かる方法を探る
- アフィリエイトが儲からない理由を知りたい
- どうやったら儲かるのか知りたい
「ブログでアフィリエイトすれば、お小遣いくらいなら稼げる」と聞けば、誰しも「やってみようかな!」と思います。しかしアフィリエイトで儲けるのは、案外大変です。
アフィリエイトで儲かっているブロガーより、儲かっていないブロガーの方が何倍もいます。どうしてこんなに儲からないのか? 儲けるためにはどうしたら良いのかを、解説します。
目次
アフィリエイト市場規模の推移
まず前提条件として、アフィリエイトの市場規模はどのように推移しているのか参照しましょう。
矢野経済研究所によればアフィリエイトの市場規模は年々増加しており、現在は3100億円規模です。3年後の2023年には1.5倍の4650億円になる予測です。2015年が2000億円だったことを考えれば、10年足らずで2倍以上の市場規模を達成する伸び率です。
アフィリエイトの競合性も高くなっている
市場規模が伸びているのは喜ばしい話ですが、市場規模と比例してアフィリエイトの競合性も高くなってきています。以下のグラフはASPで大手のA8.netの決算資料です。
登録パートナーサイトは一定のペースで増加し続けてます。一方で稼働広告主は頭打ちになっており、競合性が高くなっているのが見て取れます。
広告主はASPやGoogleアドセンスだけではなく、最近ではYouTubeなどの動画へも出稿しています。広告媒体が多くなり広告費がネットに転嫁されていますが、競合するユーザーもまた多くなってきています。
アフィリエイトで1万以上儲けられる割合は?
アフィリエイトで月に1万円以上、稼げる人はどの程度いるのでしょうか?これも調査データがハッキリと出ています。
日本アフィリエイト協議会のデータによれば、月に1000円未満のアフィリエイターがなんと7割以上にのぼります。1万円未満のアフィリエイターが9割を占めており、1万円以上を稼ぐアフィリエイターはわずか10%弱です。
月に10万円以上稼ぐアフィリエイターは、全体の2.3%にしか過ぎません。およそ40人に1人しか、月に10万円以上を稼げていないことになります。
「月に2~3万円くらい、稼げたらそれでいいよ」と、アフィリエイトをはじめる人は軽く考えます。しかし月に2~3万円を稼ぐには、上位10%に食い込まないとダメなのです。
「数万円程度稼げれば」という現実認識の甘さが「アフィリエイトは儲からない」と落胆することになる原因ではないでしょうか。
アフィリエイトで儲けるために必要なこと
アフィリエイトで儲けることは、なかなか骨の折れることです。それを上述したデータからも、理解できたと思います。ではアフィリエイトで儲けるには、どうしたら良いのでしょうか?
結論を先に言えば「趣味でブログをして、アフィリエイトで数万円くらいお小遣い稼ぎをする」という意識で初めても、99%の人は儲かりません。よほど才能あふれる人以外は、収益のために仕事で記事を書くというくらいの覚悟が必要になってきます。
マネタイズ構造を最初に設計しておく
アフィリエイトで儲けたいと思うなら、最初にマネタイズの構造をしっかりと設計しておきましょう。アフィリエイトとは企業が出稿している広告です。Googleアドセンスなどのクリック報酬型もありますが、多くは成果報酬型です。
つまりユーザーがその企業の製品やサービスを購入することで、アフィリエイターに報酬が発生します。
アフィリエイトで出稿された広告に無関係の記事で、その広告の製品をユーザーが購入するでしょうか?そんなはずはありません。したがって「どのような方向性の製品や広告を選択して、ユーザーに購入してもらうか」という、マネタイズ構造を最初に設計しましょう。
そして設計に沿って記事を書き、製品に親和性のあるユーザーを集客して購入に結びつけなければいけません。
コンテンツSEOは最低条件
アフィリエイトで広告する製品に、興味のあるユーザーはどのように集めるか?関連の記事を作成して、SEOで集客をするのが一般的な手法です。したがってコンテンツSEOを知っておくことは、アフィリエイターにとって最低条件です。
広告周りの関連キーワードで集客するにしても、数多い競合サイトと競って検索上位をもぎ取らないといけません。広告に関連するキーワードを設計し、そこからコンテンツを構成していくことが求められます。
ほとんど、というか完全に仕事です。
セールスライティングを学ぶ
セールスライティングを学習しておくことも、アフィリエイターにとって役立つでしょう。掲載する広告がどのような製品なのか分析して、ユーザーが購買意欲を刺激されるような文章を作成する技術です。
セールスライティングにはさまざまなテンプレートや、技術が存在します。例えば寺本隆裕さんが著した「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」は、セールスライティングの技術体系が書かれています。
セールスライティングを学ぶことで、より高いCTRとCVRを得ることが可能です。
アフィリエイトはブログではなく広告コンテンツ制作という意識
アフィリエイトで儲けようと思うと、小遣い程度の収益であれかなり仕事感覚で取り組むことが必要です。ブログという趣味ではなく、ブログを使用した広告のためのコンテンツ制作と言った方が適切かもしれません。
「どのようなコンテンツなら、Googleから検索流入が期待できるか」「このコンテンツでクリック率は上がるか」「掲載した広告に興味のあるユーザーを、集められているか」など、さまざまな分析、制作、努力が必要になってきます。
とはいえ、するべき作業をしっかりすれば、儲けること自体は難しいことではありません。
アフィリエイトに仕事として取り組む意識がないと厳しい
アフィリエイトが儲からない!という認識は、多くの書物や広告、メディアが「ブログを書いてアフィリエイトをすれば、お小遣いが儲かる!」と甘い煽り文句を広めたからでしょう。実際にはじめてみると、全く儲からないじゃないか!と文句をこぼすことになります。
広告主である企業やASPからすれば「1万人が月に100PVのブログをしていること」と「100人が1万PVのブログをしていること」は同じ意味です。たった100PVのブログでも、ユーザー数が多ければ企業やASPにとって収益になります。
だからこそ「アフィリエイトで簡単にお小遣い稼ぎができます!」という広告をキャンペーンしたのでしょう。
しかし今回解説したように、本当は「しっかりと仕事して取り組まないと、収益は稼げない」がアフィリエイトの真実です。
まとめ
アフィリエイトは案外、骨の折れるものです。現在はnoteなどで有料コンテンツが販売できますし、YouTubeで月に○○万円稼いだ!などの情報があふれています。そこで稼げている人たちは、野球で例えればプロ野球選手や大リーガーです。
しっかり学べば誰にでも、アフィリエイトで稼げるチャンスはあります。しかし一方で、真剣に仕事感覚で行わないと「ほぼ稼げない」のもまた事実です。