LINE広告とは?【メリットから成果を上げる5つのポイントまで紹介】
- 「LINE広告にはどんなメリットがあるの?」
- 「LINE広告で成果を上げる方法が知りたい」
日本で人気のコミュニケーションアプリのひとつである「LINE」は、今では家族や友人などの連絡手段として、すっかり人々に定着した印象があります。
そんな、毎日のように利用されているLINEに広告を出稿できることを知っている人も少なくないでしょう。
しかし、LINE広告を試してみたいけどわからないことが多く利用をためらっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、LINE広告のメリットやターゲティングの手法、成果を上げるポイントなどを詳しく解説していきます。
LINE広告とは?
LINE広告とは、コミュニケーションアプリ「LINE」のトーク画面上部やタイムラインなどに広告を配信することができる運用型広告のプラットフォームです。
スマートフォンユーザーを対象にした調査によると、普段から利用するSNSとしてLINEと答えたユーザーは81%以上で、その内、「LINEのみ」と答えたユーザーは約40%もいました。
このようにLINE広告は、他のSNSではリーチできないユーザーにもアプローチすることができます。 画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/LINE広告のメリット
LINE広告には、他のSNS広告に比べてもすぐれたメリットがいくつかあります。
ここでは、以下の3つをご紹介します。
- ユーザー数が多い
- 多彩なターゲティング
- 配信メニューが豊富
ユーザー数が多い
LINEは、日本国内で月間8,900万人(2021年6月末時点)のアクティブユーザーがいるとされ、これは人口の約70%をカバーしていることになります。
他のSNSと比較しても圧倒的なユーザー数で、TwitterやInstagram、Facebookではリーチできないユーザーに対してもアプローチが可能です。
あらゆる年齢層のユーザーに利用されており、毎日利用するユーザーの割合も85%以上と高いアクティブ率となっています。
このように、個人はもちろんビジネスにも日常的に利用されており、年齢問わす多くのユーザーにリーチできるメリットがあります。
画像引用元:https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202107-12.pdf多彩なターゲティング
LINE広告は、ユーザーの年齢や性別・地域・興味関心など、さまざまな属性からターゲットを絞り込み最適な広告を配信することができます。
また、ユーザーの過去の利用履歴から、購入する確率が高い商品に関連した広告を表示させたりもできます。
このように、ターゲットを絞り込むことで、ターゲティングの精度も上がり、必然的に広告の費用対効果も高まります。
配信メニューが豊富
LINE広告には、普段から利用する機会が多いトークリスト以外にも、全部で11種類の広告配信メニューがあります。広告のターゲットに合わせて効率よく配信することで、確実にユーザーにリーチすることが可能になります。
参考資料:<https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/LINE広告の便利機能
LINE広告には、効率よく運営していくための便利な機能が用意されています。
ここでは、以下の3つをご紹介します。
- 友だち追加広告
- 自動最適化配信
- 予約型広告
友だち追加広告
LINE広告の友だち追加広告とは、LINE公式アカウントの友だちを増やすための広告です。友だちとは、LINE公式アカウントに登録してもらったユーザーのことを指します。
友だち追加広告は、トークリストやLINE NEWS、タイムラインなど、さまざまなコンテンツ上に配信されるので、多くの友だちを獲得できることが期待できます。
費用は友だち追加のタイミングで課金され、あらかじめ友だち追加の際に発生する課金額を設定しておけば、それ以上の料金は発生することはありません。そのため、非常に安く広告費を抑えられるメリットがあります。
自動最適化配信
自動最適化配信では、AIを利用した配信データをもとに自動的に広告入札を最適化する手法です。
広告の管理や設定をする必要がなくなるため、効率よく配信することができます。
CPC自動最適化
クリックデータをもとに、上限CPCの設定の範囲内でクリック数の最大化を自動的に調整を行います。
上限CPCの最低設定金額は36円です。
CPA自動最適化
コンバージョンデータをもとに、目標CPAの設定の範囲内でコンバージョン数の最大化を自動的に調整を行います。
目標CPAの最低設定金額は50円です。
予約型広告
予約型広告とは、あらかじめ配信面や配信期間などの出稿内容が決められている広告のことを指します。
リアルタイムに修正ができる運用型広告とは違い、配信後の修正ができません。
予約型広告には、主に以下の3つがあります。
リーチ&フリークエンシー | 月に一回以上タイムラインの広告に接触しているユーザーに対して、優先的に広告を配信 |
---|---|
ファーストビュー | 1日1社限定で、タイムラインを起動した時に配信 |
ブランドリフトサーベイ | リーチ&フリークエンシーと合わせてユーザーの分類分けをおこない、ブランドリフト調査ができる |
ターゲティングを有効活用する
LINE広告は、配信するユーザーの属性などに合わせてターゲティングを設定することができます。
ここでは以下の5つのターゲティング手法をご紹介します。
- デモグラフィックデータ配信
- オーディエンス配信
- LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
- 類似配信
- リエンゲージメント配信
デモグラフィックデータ配信
ユーザーの年齢や性別・地域・興味関心・属性・行動履歴などをもとに配信することができるターゲティングです。複数のセグメントを掛け合わせることで、ターゲティングの精度が高まり、よりコンバージョンの見込みのあるユーザーに焦点をあてて配信することができます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/オーディエンス配信
自社で保有しているユーザー情報をもとに、サイト内の行動データやLINE公式アカウントの友だち情報、カスタマーデータを利用してオーディエンスソースを作成します。ほかのターゲティングよりも、狙ったユーザーにピンポイントで広告を配信することができます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
オーディエンス配信で作成した、LINE公式アカウントの友だち、またはブロックしている友だちのオーディエンスに広告を配信することができます。また、このオーディエンスをもとに類似した新規ユーザーに配信できるようになります。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/類似配信
ソース元となるオーディエンス配信でのユーザー情報や顧客情報を利用して似た傾向をもったユーザーに配信する方法です。類似配信のオーディエンスを利用することで、新規ユーザーでもコンバージョンの確率が高いと予想されるユーザーにターゲティングできるメリットがあります。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/リエンゲージメント配信
アプリをインストールしているが利用していない休眠ユーザーに対して広告を配信するターゲティング手法です。たとえば、アプリ内で商品の購入をしたことがあったり、商品をカートに追加したが購入に至っていないユーザーなどにターゲティングできるメリットがあります。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/LINE広告で成果を上げる5つのポイント
LINE広告は出稿したら終わりではなく、むしろ広告を配信してからどのように運用していくかで成果に大きな差が出ます。
ここでは、LINE広告を運用していくうえで成果を上げるポイントを5つにまとめました。
- ターゲティングを広く設定する
- クリエイティブを複数用意する
- キャンペーン目的を最適化する
- ABテストを行う
- LINE広告ネットワークにも配信する
ターゲティングを広く設定する
ターゲティングの設定を細かくしすぎることで、LINE広告のメリットであるユーザー層の厚さを活かし切れない場合があります。
範囲を少し広めに設定することで自動入札が最適化され、より多くのユーザーにリーチすることができます。
獲得した結果などを分析しながら除外設定など利用し、効率がよいユーザーに配信していくことが大切になります。
クリエイティブを複数用意する
クリエイティブはサイズやフォーマットなどの配信面によって、それぞれユーザー属性が異なります。
広告内容が同じ場合でも、配信面によって成果が変わってくる場合があるので、クリエイティブは複数のパターンを用意することをおすすめします。
静止画だけでなく動画やカルーセル広告などを用意して、クリエイティブフォーマットも複数のバリエーションで配信することで高い効果が期待できます。
フォーマットごとのメリット、デメリットを考慮しながら配信することでより成果がでやすいと言えます。
キャンペーン目的を最適化する
LINE広告のキャンペーンでは、広告の配信に応じてキャンペーン目的を設定します。キャンペーン目的は6種類あり、どれを選択するかによって出稿できる広告の種類や広告配信の最適化する方法が変わります。
特に、最適化の方法は成果にでやすい非常に重要な部分になりますので、広告配信のKPI(重要業績評価指標)を明確にしてから、キャンペーン目的を選択するようにしましょう。
キャンペーン目的 | 内容 |
---|---|
ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトへのアクセスを増やす |
ウェブサイトのコンバージョン | ウェブサイトの中でのコンバージョンを増やす |
アプリのインストール | アプリのインストールをを増やす |
アプリのエンゲージメント | アプリ利用者のアプリ起動回数を増やす |
動画の再生 | 動画の再生をを増やす |
友だち追加 | LINE公式アカウントの友だちを増やす |
ABテストを行う
LINE公式アカウントには、A/Bテスト機能というものがありす。メッセージを指定したユーザーごとに振り分けて配信し、最も効果の高いメッセージはどれなのかを比較検証することができます。
それぞれの効果を比較できるので、より高い効果が期待できるパターンを絞り込むことが可能です。
また、LINE公式アカウントのA/Bテスト機能は、友だち登録が5,000人以上いないと利用できないサービスなので注意が必要です。
LINE広告ネットワークにも配信する
11種類ある配信メニューの1つでもあるLINE広告ネットワークは、約5,400万以上の幅広いユーザーにリーチできるモバイルアドネットワークです。LINE広告ネットワークに配信するメリットは、LINE広告全体の配信ボリュームの1~2割ほどを占めており、利用することで幅広いユーザーに広告を配信することができます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/line-ads-network/LINE広告の成功事例
ここでは、LINE広告の機能を上手く活用して成功した事例をご紹介します。
LINE広告で友だち数が7倍に増加
熊本県内に4店舗を運営する熊本ラーメン「黒亭」は、店舗とECショップのLINE公式アカウントをそれぞれ分けて開設して集客や販売促進に活用しています。週末の来店を促すために店舗では金曜日に、ECショップでは土曜日のそれぞれ午前中に月に4~5回を目安にメッセージやクーポンを配信しています。
メッセージの配信後や友だち限定の商品の受注があった時は、クリエイティブのパターンを変えながら運営しています。
また、店舗のようにお客さまに声がけやPOPで友だち獲得ができる店舗アカウントとは異なり、ECショップのアカウントは開設した当初、友だち数が500人ほどで伸び悩んでいました。
そこで、友だち追加広告の機能をを活用して、LINE広告に出稿し、月に2~3万円ほどの予算を投じ続けた結果、約500名だった友だちが7倍以上の3,700名に増加しました。
参考記事:https://www.linebiz.com/jp/case-study/kokutei/?field_case_category_function_target_id=6606
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/case-study/kokutei/?field_case_category_function_target_id=6606まとめ
今回の記事では、LINE広告のメリットや運用ポイントなどをご紹介しました。LINE広告には他の媒体にはない、すぐれたメリットがあり広告を出稿する際の便利な機能も充実しています。
これからLINE広告をお考えの方は、この記事で紹介した成果の上がるポイントをおさえつつ運用していくことをおすすめします。