SEOでのキーワード選定について誤解している人が多すぎる問題
キーワードを選んで執筆しているにも関わらず一向に順位が上がらない。そもそもキーワード選定ノウハウが怪しいのではないか?という疑問を持ったSEO実践中の方は少なくないはず。
この記事ではキーワードをきちんと選定しているはずなのに何故か伸びない人向けのヒントとなるような記事を目指して書いてみました。
- SEOキーワード選定を行って記事を書いているのに全く上位に表示されない
- 上位記事との差別化と言われてもどう差別化するのかよくわからない
目次
SEOでのキーワード選定に関する3大誤解
先日以下のようなツイートを行いました。
ブログ記事で冒頭に「〇〇とは」っていうブロックがある記事が最近めちゃくちゃ多いのですが、とりあえず入れておけみたいな風潮あまり好きじゃないなー。読者からしてみたら、毎回目的の箇所までスクロールするの怠いなーって思ってる人結構いると思うんですよ。
— 生田寿行@ルミナスネットワークスCEO (@hisayuki_ik) October 11, 2021
結構やってしまいがちなことだと思いましたので、是非以下の内容をご確認ください。
このツイートに関連する部分は2つ目の誤解の部分です。
- 検索ボリュームが多いキーワードを選定すべきという誤解
- 異なるロングテールキーワードで同質の記事を量産するという誤解
- ボリュームの少ないロングテールキーワードを避けるべきという誤解
検索ボリュームが多いキーワードを選定するべきという誤解
検索ボリュームが多いキーワードを選定するということは一見理にかなっているように思いますよね?
実際間違っていないのですが、配慮すべき観点が抜けています。
競合も皆あなたと同じ方法でキーワードを選定しているという観点
基本的に競合も皆あなたと同じ方法でキーワードを選定しているという観点を考慮する必要があります。
- Google サジェスト
- Google キーワードプランナー
上記二つのキーワードに関するツールを他のSEOサイトで見たことが無い人はいないでしょう。当ブログでも紹介しています。
問題は、皆このツールを基にキーワードを選定しているということです。
GoogleのサジェストはGoogleが評価している検索ボリュームの大きいキーワードなのでこのキーワードを選ぶことで確かにボリュームのある層に向けて記事を書くことができます。
しかし、ここである一つの疑問が湧いてきます。
サジェストワードがいくつもあるわけでは無いのになぜすべて同じ人の記事が上位に来ないのだろう?という疑問です。
サジェストワードを含めた記事を書けばニーズを満たしているのだから上位表示されるよね?なぜ自分の記事は上位表示されないのだろう?
まさにこれはあなたの記事よりも優れた網羅性のある記事やサイトの権威性の高さで上位を占有されている状態と言えます。
そんなの太刀打ちできないじゃんどうしたらいいの?となるかもしれませんね。
対処方法は最後の『ボリュームの少ないロングテールキーワードを避けるべきという誤解』で解説します。
さて、『サジェストワードがいくつもあるわけでは無いのになぜすべて同じ人の記事が上位に来ないのだろう?』という疑問についてです。
これは仮に、同じ人があるジャンルでサジェストワードすべてを網羅する記事を書いたとしても、読者の反応がまちまちだからです。
Googleの検索順位上位を決定するアルゴリズムであってもすべての読者のニーズを満たすことはできず、常に検索結果の上位は変動しているんです。
ここで一つ、2チャンネルを作った西村博之さんの話を紹介します。
西村さんはYouTube動画の中で以下のようなことを話されていました。
「僕はGoogleで検索する時、検索結果は複数確認します。一番上に出ている記事が本当に正しいかわからないので複数の記事を見て正しいかどうか判断します。」
上記の発言からもわかるように、 『検索結果1位の記事が内容的に正しいとは限らないと思っている人が世の中には存在する』 という事実が存在するのです。
これを言い換えると、
『Google検索の1位に表示されている記事だけでなく、2位や3位の記事も十分に見てもらえる可能性はある』
ということです。
異なるロングテールキーワードで同質の記事を量産するという誤解
以下の例を見てみましょう。
SEO ブログ 書き方
内容:『SEOでのブログの書き方』と『ブログ記事のためのキーワードの選び方』
SEO ブログ キーワード
内容:『SEOブログでのキーワードの選び方』とそれらの『キーワードを用いたブログ書き方』
この2つの違うロングテールキーワードを対象に記事を書いたとしますよね。
よくあるのが、例のように内容が結局同じじゃないの?っていう記事です。
ある程度知識があって、ロングテールキーワードについて理解している人であってもこのような記事の書き方をしてしまうんです。
何故そのような書き方をしてしまうのかというと、書いているうちに、『あれも書いた方がいい』とか『これも書いた方がいい』というアイデアが出てきますよね?それをそのまま勢いで執筆してしまうためです。
実はそのアイデアこそSEOを記事単位で弱くしてしまう原因になってしまうことがあるのです。
アイデアが出てきて勢いよく書いていくことは悪いことではないので、SEOの観点から、この暴走を防止するために、僕の場合は事前に構成を考えるようにしています。
Googleは一般的に同一ドメイン内の同一内容の記事を複数上位に表示させることはないので、違うキーワードでSEO対策を行っているにもかかわらず、上位表示のための条件を満たせていないというパターンは結構このケースが多いのではないでしょうか?
ボリュームの少ないロングテールキーワードを避けるべきという誤解
一つ目とは逆に、ロングテールキーワードはボリュームが少ないキーワードを選ぶべきではないという誤解も生まれています。
例えばキーワードプランナーでボリュームが10~100の間のキーワードは、100~1000のキーワードに比べて、対策キーワードとしては好まれないかもしれません。
しかし、ボリュームが10~100のキーワードこそ選択すべき価値のあるロングテールキーワードだと言えます。
これは僕の経験則ですが、ボリュームが10~100といってもこの数字は回数を示しているわけでは無いようで、実際のアクセスはもう少し様々な要因で多くなるため、ボリュームが小さいからと言って書く価値が無いと判断するのはもったいないことが多いです。
また、ボリューム10~100のキーワードは、1位の記事でもSEO対策が全くされていない記事が出てくるケースが多く、そのキーワードに対してニーズを満たす記事が供給されていないこともあります。Googleはきちんと内容が網羅されている記事を望んでいる状態ですから、きちんと対策することで1位表示は難しくありません。
SEOでのキーワード選定のヒントはボリューム10~100にある
このサイト、『さきどりふぁくとり~』も、ボリューム10~100キーワードで多くの1位を獲得しています。
アクセスを計測してみると1位に出たとしても最大で300アクセス程度という小規模なボリュームですが、このような記事が積み重なることこそがSEOでは大切で、上位のサイトと戦うための権威性を上げる役割として貢献してくれます。
また、サイトのアクセスの安定を担ってくれるため、順位変動に強くなるというメリットもあります。
サイト網羅という意味ではこういったキーワードこそ丁寧に記事を作りこみ積み上げるという行動が最終的に大きなPVを稼ぎ出す方法なのです。
まとめ
今回は、SEOでのキーワード選定について誤解している人が多い問題について書いてみました。
SEOでのキーワード選定のヒントはボリューム10~100にある
『その角度から考えたことが無かった』という方も、『知ってたよ』という方も一度ご自身のブログに対して間違った考え方で取り組んでいないか見つめなおしてみることで新たな発見があるかもしれません。