【ファンを作ろう】中小企業がSNS集客を成功させるコツとは?
- 「SNSで集客したいけど、なかなかうまくいかない」
- 「大企業のSNSを見ても、どこを参考にすればいいのかわからない」
この記事では、上記のように悩んでいる人に向けて、中小企業によるSNS集客のコツについて解説していきます。
実際にSNS運用が成功している企業を参考にするのは大切ですが、大企業と同じやり方で戦うのはNG 。大企業はSNS集客にかけられるリソースが桁違いであるため、中小企業は別の戦略を使って集客をしていく必要があります。
この記事を読んで実践をしていけば、もうSNS集客で迷うことはありません。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
大企業のSNS運用は真似してはいけない
冒頭にも書きましたが、中小企業は大企業と同じやり方でSNS運用をしてはいけません。
大企業は、SNSの運用をデジタルマーケティング会社に外注し、以下のような対策を行っています。
- アカウント運用代行
- 広告出稿
- データ分析
- コメント返信
デジタルマーケティング会社は、いわばSNS運用のプロ。大企業には、プロフェッショナルを雇うだけの潤沢なリソースがあります。中小企業が正面から戦って勝てる相手ではありません。
しかし、中小企業が一方的に不利なわけではありません。中小企業にしかない強みを利用することで、予算がなくても効率的に集客ができます。
中小企業は「距離の近さ」で差別化
大企業にはなく、中小企業にだけある強みとは、「距離の近さ」です。
顧客にとって、大きな企業はお堅いイメージがあり、近寄りがたいものです。一方で、小規模な会社は顧客とより近い距離でコミュニケーションを取れるため、親密な関係を築きやすいのです。
つまり、距離の近さという強みを活かすことで、大企業とは違う土俵でSNS運用をすることができるということ。
もちろん、顧客が不快感を感じるほど近づくのは良くないです。顧客が気軽に利用できるような、適度な距離感を意識してSNSを運用していきましょう。
人間味を出したコンテンツを作る
顧客との距離を縮めるコツは、人間味のあるコンテンツを発信することです。
企業のアカウントは、どうしてもサービスやキャンペーンの情報など、事業に関する宣伝が多くなります。しかし、宣伝に対して親近感を覚えるユーザーは基本的にいません。
YouTubeにおける「企業案件」をイメージするとわかりやすいです。企業案件ばかりをしているYouTuberに対して、ユーザーは以下のように反発します。
- 「お金儲けばかり考えているんだな」
- 「オリジナルコンテンツで勝負しろ」
要するに、お金の匂いを感じ取った瞬間、ユーザーの心は離れていってしまうということです。
このような事態を回避するには、コンテンツに人間らしさを混ぜることが大切。人間味のある、有益な情報を発信し続けていくことで、徐々に信頼関係が構築されます。
人間味のあるコンテンツの作り方は、記事の後半で詳しく解説します。
SNS運用の具体的な手順
それでは、SNS運用の具体的な方法を手順に沿って解説していきます。専門的な知識がなくても、すぐに実践できるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
「2W1H」を決める
運用の前に、「2W1H」を明確にします。
- WHO … ターゲットは誰か?
- WHAT … 何を投稿するか?
- HOW … どのように運用するか?
この3つをはっきりとさせておくことで、運用方針のブレを抑えられます。
WHO(ターゲットは誰か?)
ターゲットユーザーは、明確な人物像を設定しましょう。このような、ビジネスにおけるターゲット像を「ペルソナ」といいます。
人物像は、かなり細かい部分まで決めるようにしてください。たとえば、年齢や性別だけではなく、その人のライフスタイルや職業、趣味まで設定できるといいですね。
どんなに優秀なサービスでも、国民全員に利用してもらうのは難しいです。なるべくターゲットを絞り込み、1人の心に刺さるような発信を心がけるべきです。
WHAT(何を投稿するか?)
次に、投稿する内容を決めます。新商品の告知以外にも、投稿できるコンテンツはたくさんあります。
2個ほど説明しますが、コンテンツのキーワードは「学び」と「生活感」です。
HOW(どのように運用するか?)
最後に、運用方針を決めます。
- 誰が投稿するか?
- どのくらいの頻度で投稿するか?
- 写真は誰が撮るか?
HOWをおろそかにすると、SNS運用の継続は難しいです。必ず事前に決めておきましょう。
コンテンツは学びと生活感を意識
投稿内容のコツは、「学び」と「生活感」の2つを意識することです。
この2つの要素は、企業と顧客感の親密度を蓄積するために大変重要になってきます。コンテンツに迷ったら、これらの要素をヒントにして考えてみましょう。
学びのあるコンテンツ
実生活に役に立つ、有益な情報によって、ただの一ユーザーを顧客にまで育てられるようになります。
なぜなら、有益なコンテンツにはお金の匂いがせず、「無料でこんなにためになる情報を教えてくれるのか」と顧客に思ってもらえるからです。
たとえば、日本酒を提供している居酒屋であれば、日本酒の作り方や歴史、合う料理などの情報を発信するのがおすすめ。日本酒に関する詳しい知識を持っている人は少数なので、このような情報は多くの人が興味を持ってくれるはずです。
生活感のあるコンテンツ
生活感を感じるようなコンテンツも、ユーザーの心に刺さりやすいです。
生活感のある投稿をしている代表例は「スターバックスコーヒー」です。スタバのインスタグラムには、以下のような写真が投稿されています。
- コーヒーを片手に仕事をするビジネスマン
- フラペチーノを飲みながら談笑する人たち
このような、商品を生活に溶け込ませたような写真は、商品を実際に使っている場面をイメージしやすいのです。ただの商品の写真よりも、心への残り方が全く違います。
写真は1枚の質より統一性を意識する
SNS、特にインスタグラムを運用する際は、投稿に写真を添付することが多くなります。
写真もコンテンツの一部であるため、その質にこだわること自体は悪いことではありません。
しかし、写真にこだわりすぎる必要はありません。むしろ、集客という目的から考えると、逆効果になってしまう可能性もあります。
なぜなら、写真の質という点では、大企業に勝てないからです。
大企業はプロのクリエイターに、写真の作成を依頼しています。そのため、写真は中小企業が差別化できるポイントではありません。
写真のクオリティよりも大切なのは、コンテンツの統一性です。
コンテンツに統一感を出すことで、ユーザーに世界観を直感的に伝えられるようになるのです。
たとえば、アパレル系企業であれば、商品を撮るアングルや写真の明るさを統一してみてください。ちぐはぐな印象が消え、企業のコンセプトがわかりやすくなります。
また、コンテンツの方針は、前述の「HOW」のパートで明確にしておきましょう。
ユーザーを巻き込むキャンペーンを企画
ユーザー参加型のキャンペーンを企画してみましょう。
ユーザーが関われるキャンペーンによって、SNSに企業の口コミを増やせます。そして、SNSの口コミは強力な広告として機能します。
たとえば、SNSに自社の感想を書き込み、指定のハッシュタグをつけてくれた人に割引クーポンをあげるなど。顧客にお得感を感じてもらい、自発的に宣伝してもらうのがポイントです。
まとめ
ここまで、中小企業がSNS集客を成功させるコツについて解説してきました。要点は以下の通りです。
- 中小企業の強みである「距離の近さ」を武器にしよう
- 人間味のあるコンテンツを作ろう
- SNSを運用する目的を明確にしよう
- コンテンツは「学び」と「生活感」を意識しよう
- コンテンツ、特に写真は統一感を意識しよう
- ユーザーが関われるキャンペーンを企画しよう
この記事で説明した項目を意識するだけで、SNSの集客力は格段にアップします。ぜひ参考にして、実践を重ねてみてください。