古い記事は削除すべきなのか?SEOの観点から徹底解説
- 古い記事の扱い方が分からない
- 古い記事を削除するときの注意点について知りたい
メディアの運営に関わり始めてから、上記のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
検索エンジンで上位表示させるためには、古い記事の扱い方についてしっかり理解する必要があります。
この記事では、古い記事の扱い方や削除するときの注意点まで、詳しく解説します。
目次
古い記事とSEOの関係性について
古い記事を削除することでSEOにも良い影響を与えられます。
ただ古い記事を削除するだけでなく、まずは以下の関係をしっかりと理解することが重要です。
- 質の低い記事はSEOのために削除するべき
- 削除をする前に改善も視野に入れる
古い記事とSEOの関係性について、詳しく解説します。
質の低い記事はSEOのために削除するべき
古い記事の中でも、質が低い記事はSEOのために削除するべきです。
質の低い記事を放置しておくと、検索エンジンから低い評価を受けてしまう可能性があります。検索エンジンは、記事の専門性や信頼性を元に評価し、検索順位を決めているからです。
日々記事のメンテナンスを行い、質の低い記事があれば、削除を検討しましょう。
削除をする前に改善も視野に入れる
品質の低い記事を削除やnoindexに設定することについて、Googleのゲイリー・イリェーシュ氏は以下のような発言をしています。
基本的には、質が非常に低いページがたくさんあってそのページが検索結果に出なくてもいいと考えるならそういうやり方もあるだろう。だが検索結果に上位表示させたいのにnoindexを付けたら、noindexにすることで検索トラフィックを減らすことになる。 ページをnoindexにするという考えが僕は好きじゃない。むしろ検索結果に表示されるようにページを改善してほしいと思う。 (低品質ページが)検索結果に表示されず、インデックスもされていないなら、通常はサイトの評価には影響しない。
【引用元:低品質コンテンツは削除すべき? 改善すべき? ゲイリーの正論vsランドの現実【SEO記事11本まとめ】|インプレス ビジネスメディア】
ゲイリー・イリェーシュ氏の発言をまとめると「ページからの検索トラフィックを期待する場合、削除やnoindexではなく、品質の改善が理想的」ということです。
対して、SEOコンサルタント会社Mozの創設者であるランド・フィッシュキン氏は以下のような発言をしています。
私はゲイリー・イリェーシュ氏の発言は間違っていると考える。低品質なページを削除し、ランキングを上昇させた事例は多く存在しているからだ。公表できるだけでも十数件、できないものも含めると、数百件の事例を私は知っている。
【引用元:Rand Fishkin|Twitter】
まずは、ゲイリー・イリェーシュ氏が推薦しているように改善をおすすめしますが、ランド・フィッシュキン氏の発言を参考にすると、どうしても質を改善できない記事は削除すべきといえます。
SEOのために削除する記事の判断基準
SEOのために削除する記事の判断基準は以下の6つです。
- コンテンツが重複している
- 客観的にみて内容が薄い
- 検索順位が低い
- 検索クエリが存在しない
- アクセスが少ない
- 公開から3ヶ月以上過ぎている
適切な記事を削除できるように、判断基準について理解しておきましょう。
それぞれの判断基準について、詳しく解説します。
コンテンツが重複している
サイト内に重複しているコンテンツが存在している場合は、削除を検討しましょう。内容が重複しているコンテンツがあると、検索エンジンに両方の記事に関する評価を落とされる可能性があります。
検索エンジンによって評価を落とされてしまうと、記事2本分に割いた時間が無駄になってしまいます。
また、削除だけでなく、より質の良い記事への統一も検討することが大切です。
客観的にみて内容が薄い
記事を見直した際、上位表示されている記事に比べて内容が薄いと判断したら、削除することをおすすめします。読者にとって重要な情報を記載できていない記事は、評価を落とされる可能性があるからです。
記事のリライトが可能な場合は、上位表示されている記事に記載されていない情報を盛り込むなどして、読者からの評価が上がるように工夫しましょう。
削除して執筆しなおした方が早い場合は、速やかに削除することをおすすめします。
検索順位が低い
検索順位が低い、もしくは下がっている記事は削除しましょう。読者のほとんどは、検索エンジンで1ページ目に表示されている記事しか読まない傾向があるからです。
特に、競合が多いジャンルで、これ以上の検索上昇が望めない場合は削除して、サイトを整理することをおすすめします。
検索クエリが存在しない
検索クエリとは「ユーザーが検索する時に使用したキーワードのこと」を指します。したがって、検索クエリが存在しないということは、記事の内容そのものが求められていません。
質の良い記事を執筆しても、読者の目に触れなければ意味がないため、検索クエリが存在するか、ツールを利用してしっかりと確認しておきましょう。
アクセスが少ない
アクセスが少ない記事は質が低く、需要が少ないと判断できるため、削除をおすすめします。アクセスが少ない記事とは、具体的に「月間30PV以下の記事」のことです。
検索エンジンで高い評価を獲得するためには、情報を網羅した質の高い記事で、読者からも評価されていることが大前提です。
質の高い記事を意識し、日頃から記事の順位に気を配っておくことが重要だといえます。
公開から3ヶ月以上過ぎている
記事の評価が決定するのは、公開から約3ヶ月後が目安だといわれています。したがって、3ヶ月が経過しても低い評価のままだと判断したら、削除を検討しましょう。
また、3ヶ月を過ぎた記事は、ライティングスキルがまだ養われていないときに執筆した可能性が高いため、時間の経過と合わせて記事の品質を確認しておくことが重要です。
記事を削除するときの注意点
記事を削除するときの注意点は、以下の3つです。
- まとめて記事を削除しない
- 記事数が少ない場合は削除しない
- 記事の削除後はインデックス削除を行う
記事を削除するときは、検索エンジンからの評価を落とさないために、注意事項を認識しておくことが重要です。
それぞれの注意点について詳しく解説します。
まとめて記事を削除しない
記事の削除を行う際は、まとめて記事を削除しないように注意しましょう。まとめて記事を削除することで「404エラー」が多発してしまい、Googleペナルティを受ける可能性があります。
また、リンク先のエラーが頻発すると、読者にとっても大きなストレスです。削除したい記事を選定して、徐々に減らすことをおすすめします。
記事数が少ない場合は削除しない
記事数が少ない場合は、本当に記事を削除するべきかしっかり考えましょう。検索エンジンは、記事の質だけでなく「量」も評価の基準としている傾向があります。
100記事以上にまで増えると、検索エンジンからの評価も高くなるといわれているため、最初は100記事を目安に執筆していくことが大切です。
記事の削除後はインデックス削除を行う
記事を削除したあとはインデックス削除をおすすめします。
記事を削除した直後は、まだ検索エンジンに情報が登録されている状態です。したがって、記事が存在しないと判断され、検索エンジンから低い評価を受ける可能性があります。
インデックス削除は検索エンジンが自動で行ってくれるため、しっかりと行われているか確認してください。
記事を削除したくないときの対処法
記事を削除したくないときの対処法は以下の2つです。
- noindexに設定する
- 記事をリライトする
それぞれの対処法について解説します。
noindexに設定する
noindexに設定することで、クローラーが拾った情報を登録できなくなるため、検索エンジンからの評価を避けられます。
したがって、削除したくない記事はnoindexに設定することがおすすめです。
また、閲覧数は少ないけれど内部リンクからの流入が一定数ある場合なども、noindexに設定することで、サイトの評価を維持できます。
記事をリライトする
削除したくない記事がある場合、リライトも手段のひとつです。リライトするときは、検索結果の上位に表示されている記事を参考にし、盛り込まれていない情報を追加していきましょう。
1度掲載した記事は、定期的に見直して、情報が古くなっていないか見直すことが重要です。ひとつひとつの記事に気を配ることで、検索エンジンから高い評価を獲得できます。
まとめ
古い記事の取り扱いを知ることで、よりSEOに強いサイトを構築できます。古い記事やコンテンツの質が低い記事は削除することをおすすめします。
削除する際は、注意事項をしっかりと理解したうえで、本当に削除が必要なのか検討することが重要です。
ただ削除するだけでなく、リライトやnoindexも取り入れ、読者にとって価値のあるサイトを目指しましょう。