Webマーケティングによる販促の手法とは?メリットや便利なツールも紹介
- Webを使った効果的な販促手法について知りたい
- Webを使った販促のメリットについて知りたい
今では飲食店を探すにも、買い物をするにもインターネットが欠かせません。そこで力を発揮するのがWebマーケティングです。
Webマーケティングとは、WebサイトやSNSを活用したり、オンライン広告を配信したりして行う販促活動を指します。テレビやラジオを使ったマス広告とは異なり、ユーザーの検索履歴や位置情報からパーソナライズできる点が特徴です。
また、ユーザーの動きを記録しているため、販促施策の効果測定がしやすい点もWebマーケティングならではのメリットです。
この記事では、Webマーケティングの概要とメリット、具体的な手法を紹介します。
目次
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、WebサイトやSNSなど、Web上のプラットフォームで取り組む販促活動です。マーケティングは「オンラインマーケティング」と「オフラインマーケティング」の2つに分けられ、Webマーケティングは前者にあたります。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い
Webマーケティングは、デジタルマーケティングにおける1つの分野です。デジタルマーケティングは、AI、VR、デジタルサイネージなどのデジタル技術を活用したマーケティング全般を指すのに対し、WebマーケティングはWeb上のマーケティングのみを指します。
Webマーケティングのメリット
Webマーケティングにはさまざまなメリットがありますが、中でも魅力的なのは費用を抑えて効率よく販促につなげられる点です。以下では、コスト、ターゲティング、効果測定の3つの点からWebマーケティングのメリットについて紹介します。
コストが抑えられる
Webマーケティングは小さな規模から始められるため、従来のマーケティング手法に比べてコストが抑えられます。たとえば、リスティング広告はクリック単価を1円から設定でき、月額数千円の費用でも出稿できます。
なお、代理店に広告の運用を依頼する場合は、月額の広告費に制限が設けていることが多いので注意しましょう。一般的なボーダーは月額30万円以上といわれています。
また、インターネット上の露出を増やすための手法として、広告出稿以外の方法を選択すればさらにコストを削減できるでしょう。SEOやMEOなどのマーケティング施策であれば、一切コストをかけずに取り組むことも可能です。
ターゲティングに向いている
Webマーケティングはユーザーの検索履歴や位置情報からパーソナライズできるため、ターゲティングに向いています。見込み顧客に効率よくアプローチするうえで、ユーザーのニーズを特定しやすい点は大きなメリットです。
従来のマーケティングでは、どれだけ多くの見込み顧客にアプローチできるかが重要でしたが、Webマーケティングではユーザーのニーズに寄り添った提案ができるかがポイントになります。
広告効果を測定しやすい
Webマーケティングはユーザーの動きを記録できるため、広告効果を測定しやすいというメリットがあります。たとえば、ユーザーが購入に至るまでのページの遷移を追跡すると、どのページが集客に効果的なのかを特定できます。
広告やランディングページを作成する際に、いくつかのパターンを用意し、ABテストを行って、広告効果の高い方を採用する手段もあります。
Webマーケティングの手法
Webマーケティングの手法は、SEOやMEOなどの最適化と、リスティングやアフィリエイトなどの広告に大きく分けられます。簡単にまとめると、前者は露出を増加させるための工夫、後者はニーズを持ったユーザーへの訴求に焦点をあてています。
以下では、それぞれの手法について紹介します。
SEO
SEO(Search Engine Optimization)とは、自然検索結果の上位にWebサイトを表示させるための施策です。「検索エンジン最適化」とも呼ばれます。
商品やサービスを検索しているユーザーから見つけてもらいやすくするための手法です。具体的には、ユーザーの検索意図に応えるコンテンツの作成や、検索エンジンのアルゴリズムに評価されやすいコーディングで最適化を図ります。
MEO(ローカルSEO)
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップ検索結果の上位に、企業や店舗の情報を表示させるための施策です。「マップエンジン最適化」とも呼ばれます。
飲食店や小売店など、近隣住民をターゲットとした集客に適しています。具体的な施策には、Googleマイビジネスへの登録やNAP情報の統一などがあります。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンで特定のキーワードを検索したユーザーに表示される広告です。入札価格は広告主が自ら決定でき、クリック数に応じて広告費用が請求されます。
Googleのリスティング広告では、曜日や時間帯、ユーザーの位置情報を絞り込んで広告を配信することもできます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは「成果報酬型広告」を指します。クリックに応じて広告費が発生するリスティング広告とは異なり、報酬発生のタイミングは広告主が決定できます。
ASP(Affiliate Service Provider)と呼ばれる仲介業者が存在し、広告主とアフィリエイターは一般的にASPを経由して契約します。
SNS広告
SNS広告とは、TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNS上に掲載される広告です。ユーザーの位置情報のほか、SNSに登録されている年齢や性別から配信先を指定することもできます。
Webマーケティングに活用できるツール
ユーザーの流入やクリック率を調査するツールを使用すれば、Webマーケティングを効率よく進められます。本格的な分析ツールは導入や運用にコストがかかりますが、無料で利用できるツールも多くあります。
以下では、Webマーケティングに活用できる3つのツールを紹介します。
Google Analytics
Google Analyticsとは、ユーザーの流入数、サイト内での動き、コンバージョン数などを計測できるツールです。ユーザーが特定のWebサイトにアクセスしてからの動きを分析するのに適しています。
Google Search Console
Google Search Consoleとは、検索結果画面における表示回数、クリック率、参照元のドメインなどを計測できるツールです。ユーザーが特定のWebサイトにアクセスするまでの動きを分析するのに適しています。
Google広告
Google広告とは、Googleのプラットフォーム上に広告を掲載するためのツールです。検索結果画面はもちろん、GメールやYouTubeなど、Googleが運営するプラットフォーム上で広告を表示できます。
主な分類は、テキストのみのリスティング広告、画像とテキストのディスプレイ広告、動画広告の3つです。広告のタイプは訴求内容に応じて使い分けるとよいでしょう。
まとめ
Webマーケティングで用いられる手法には、SEOやMEO、リスティング広告、アフィリエイト広告などがあります。それぞれ特徴は異なりますが、従来のマーケティング手法と比べてターゲティングやコストの点で優れているのがメリットです。
マーケティングには認知拡大、ブランディング、売上増加など、さまざまな目的があります。そのため、認知拡大が目的であればアプローチできるユーザーの数、売上増加が目的であればニーズに応じたパーソナライズと、重視すべきポイントを見極めることが大切です。
目的に応じて適切な手法を選択することで、効果的なマーケティングにつながるでしょう。