3つのYouTubeマーケティング戦略実施のためのポイント
- YouTubeで企業が行うべきマーケティング戦略が知りたい
- YouTubeのマーケティング戦略にどういった種類があるか知りたい
YouTubeは世界中、誰もが知っている動画共有サービスです。動画を共有するSNSやプラットフォームとして最大級です。世界中に20億人以上のユーザーがいて、日本でも6500万人以上がYouTubeを視聴しています。
2020年に3000億円だった動画広告市場は、2024年に7000億円に達すると予測されています。年々拡大するYouTubeの市場をターゲットにマーケティングするのは正しい方向性です。YouTubeでマーケティングを実施するための戦略について、3つのポイントから解説します。
YouTubeで効果的なマーケティングを実施して、自社の製品やサービスを多くのユーザーに届けましょう。
3つのYouTubeマーケティング戦略
YouTubeでは主に3つのマーケティング戦略があります。「企業チャンネルを開設すること」「広告配信」「インフルエンサーの活用」です。どの戦略もメリット、デメリットがあり一長一短です。
どれが1つだけを実施するのではなく、同時に複数の戦略を展開すると相乗効果が見込めて効果的です。実施できるものからまずは手をつけましょう。
企業チャンネル
自社の企業アカウントを取得して企業チャンネルを開設することは、商品やサービスの宣伝や認知度向上のためにおすすめの方法です。チャンネルを開設して動画を投稿し、視聴者に自社チャンネルへの登録を促すことでリピートしてもらいます。
視聴者が自社チャンネルに登録すれば、その視聴者のYouTubeトップページにおすすめ動画、新着動画として表示され、クリックして再生してもらいやすくなります。
定期的に動画を投稿するなど地道な努力が必要ですが、低コストで実施できるマーケティング戦略です。
広告配信
YouTubeではインストリーム広告やディスプレイ広告、バンパー広告などいくつかの種類の広告を配信できます。ターゲットの属性を年齢や性別、配偶者の有無など細かく絞って配信できるためコンバージョン率が高く、費用対効果に優れた広告配信が可能です。
広告配信は企業チャンネルのように定期的な更新が必要ありません。一方で、広告の効果をデータから分析してさらに費用対効果を高めることが必要です。クオリティの高い広告を求めるなら、動画制作費用もそれなりにかかります。
インフルエンサーの活用
人気YouTuberなど多くの人に影響を持つ人物をインフルエンサーと呼びます。インフルエンサーをフォローしているユーザーにリーチしたいなら、インフルエンサーを活用した広告や企画が効果的です。
自社で企業チャンネルを開設して視聴者を増やしていくのには時間がかかります。その点、インフルエンサーマーケティングなら多くの視聴者に簡単にリーチすることができます。
自社の広告にインフルエンサーを起用したり、インフルエンサーに動画内で自社の製品やサービスのレビューしたりしてもらえば認知度も向上します。案件あたりの単価はインフルエンサーのフォロワーの多さに左右されます。
企業がYouTubeマーケティング戦略を行うメリット
企業がYouTubeマーケティングを戦略的に行うメリットは3つあります。自社製品やサービスを多くのユーザーにリーチでき、情報をわかりやすく伝えられ、そして費用対効果が高いことです。
多くのユーザーにリーチできる
YouTubeマーケティングの一番のメリットは、YouTubeのユーザー層の広さです。YouTubeは10代から20代の若い層だけでなく、50代、60代まで幅広い年齢層に利用されています。
くわえて、インターネットを利用するうちの3割が動画を視聴します。日本でもYouTubeの利用者は6500万人以上に上ります。
そんなYouTubeでマーケティングをすることは、多くの視聴者やユーザーにリーチができて認知度向上につながります。
情報をわかりやすく伝えられる
これまでTwitterやFacebook、自社サイトなどのプラットフォームを活用して発信していた情報のほとんどはテキストでした。テキストや写真では伝えられないニュアンスの情報を動画では伝えることができます。
動画の情報量はテキストの5000倍との指摘もあります。テキストや画像では伝えにくかった情報をわかりやすく、端的に視聴者に伝えられます。
費用対効果が高い
YouTubeの広告は新聞や雑誌、テレビなどの広告に比べて費用対効果が段違いです。ターゲットを絞って発信するためにコンバージョン率も高くなります。低予算で効果的な広告がYouTubeでは展開できます。
くわえて、YouTubeでは配信した広告を視聴したユーザーの属性、視聴者維持率などさまざまな指標を分析できます。分析して最適化することでさらに費用対効果が高くなります。
企業がマーケティング戦略を行うときのポイント
企業がYouTubeマーケティングを行うときのポイントについてまとめます。以下のポイントに気をつけてYouTubeマーケティングを戦略的に実行しましょう。
ビジョン・目的をはっきりさせる
YouTubeを活用してマーケティングを行い、何を実現したいのかをしっかりと明確に定めましょう。自社製品の売り上げ向上やランディングページの訪問者数増加など、できるだけ具体的な数値目標を掲げましょう。
目的やビジョンがはっきりしていれば、方向性を修正することも容易です。
ニーズのある情報を発信する
自社の発信したい情報ではなく、ニーズのある情報を発信しましょう。視聴者にとって有益でエンタメ性があり、わかりやすい情報が求められています。その上で自社製品の知識などを得られる動画を意識しましょう。
YouTubeアルゴリズムへの理解
YouTubeには独自のアルゴリズムがあり、そのアルゴリズムに沿って動画の表示が行われます。YouTubeの検索に最適化するために、タイトルや説明文などをしっかりと設定しましょう。
視覚に訴えるサムネイル
YouTubeで動画を視聴するとき、もっとも重視されるのはタイトルとサムネイルです。インパクトのあるサムネイルはそれだけでクリック率が上がります。インプレッション数が多いのにクリック率が上がらない場合、サムネイルの画像を修正して対応しましょう。
視聴者とのコミュニケーション
動画の視聴者とは積極的にコミュニケーションをとりましょう。視聴者が何を求めているか、コミュニケーションからわかることも。また、コミュニケーションをとることで視聴者は親近感を抱き、ファンやリピートになってくれる可能性もあります。
YouTubeアナリティクスの活用
YouTubeマーケティングを行うならYouTubeアナリティクスを活用しましょう。YouTubeアナリティクスとは、動画のさまざまな指標や数値を分析できるツールのことです。再生回数やクリック率、視聴者維持率などから改善点を見つけて改善していきましょう。
他のSNSの活用
TwitterやFacebook、Instagramなど、他のSNSも積極的に活用しましょう。他のSNSと連携することでアクセスが流れて相乗効果が生まれます。くわえて、TwitterなどのかのSNSでYouTube動画を宣伝することもできます。
広告やインフルエンサーマーケティング
広告やインフルエンサーマーケティングは、自社製品やサービス以外に自社のチャンネルを宣伝することにも使えます。インフルエンサーとのタイアップを企画するなど、活用方法は無限に考えられます。
まとめ
YouTubeは「企業チャンネルを開設する」「広告を配信する」「インフルエンサーマーケティング」の3つの戦略があります。それぞれかかる費用や必要なスキル、工数なども異なります。
複数同時に展開すると相乗効果でより認知度がアップします。自社のマーケティング戦略に適切な方法を選択して実施しましょう。