YouTubeアナリティクスの分析で動画再生時間を伸ばそう
- YouTubeアナリティクスでどの時間帯に見られているか知りたい
- YouTubeアナリティクスで視聴時間を知って動画再生時間を伸ばしたい
年々ますます動画広告市場は成長しています。大きな要因はYouTubeの成長によるものです。YouTubeの動画広告市場は倍々ゲームと言ってもいいほどの急成長をしており、2020年には3000億円だった市場が2025年には7000億円になると予測されています。
そんな動画広告市場に参入するべく動画配信を始めるのは賢い選択です。しかしYouTubeに参入してみたものの、動画再生時間が伸びずに苦労している人も多いでしょう。
YouTubeのアナリティクスで動画を分析することで、動画再生時間を伸ばすことができます。その分析方法についてわかりやすく解説します。
目次
YouTubeアナリティクスとは
YouTubeアナリティクスとは、YouTubeが提供する動画のさまざまな指標を分析するツールです。パソコンやスマートフォンから利用できます。指標を分析して的確に対策を打つことで、動画再生時間や再生回数を伸ばすことが可能です。
動画再生時間を伸ばすチェックポイント
動画再生時間を伸ばすためにもっとも重要な指標は視聴者維持率です。視聴者維持率とはその動画の尺のうち、どれくらいが視聴されているかを表す指標です。10分間の動画で視聴者維持率が30%なら、平均して3分間視聴されています。
視聴者維持率のグラフを見ることで、視聴者がどこで離脱しているかを確認することができます。離脱率が大きなポイントを見直せば視聴者維持率が向上し、総再生時間が伸びます。
動画再生開始すぐ離脱
動画再生開始すぐに離脱する場合、いくつかの原因が考えられます。
- タイトルと動画内容がかけ離れていると感じた
- 視聴者にとって価値のない動画だと判断された
- つかみが悪かった
サムネイルやタイトルで煽り、動画内容がそれに伴わない場合は動画再生開始すぐに視聴者維持率が落ちます。他にも、動画の最初のつかみや導入がよくないケースもあります。
導入部分ではその動画がどのように視聴者の役に立つのか、どのような価値を提供するのかをしっかりと提示する必要があります。
特定のポイントで離脱
特定ポイントでの離脱は、そのポイントに蛇足や視聴者にとって価値のないトークが含まれていることを示します。動画の視聴者維持率が急落している部分を特定して原因を把握しましょう。
編集できるポイントなら修正して再度アップしましょう。また次の動画からは、同じような離脱ポイントを作らないように気を付けましょう。
動画の終盤に離脱
動画終盤の離脱は「もうこれ以上は蛇足だ」と視聴者から感じられている証拠です。動画の最後まで飽きさせない演出を心がけたり、動画の最後に盛り上がりのピークを持っていったりなどの工夫が必要です。
特に重要なシーンや盛り上がりのピークを最後に持っていくことは、心理学的にも効果的です。初頭効果と親近効果は心理学で有名です。
初頭効果は最初の印象がその人のイメージを左右することです。親近効果は逆に最後の印象がイメージを左右します。動画も最後にいい印象を受けると高く評価されやすくなります。
YouTubeアナリティクスで見るべきポイント
視聴者維持率はとても重要な指標ですが、それ以外にも大切な指標がいろいろあります。それらの指標を使いこなし分析することで、動作の再生時間や再生回数を伸ばすことが可能となります。
YouTubeアナリティスクは非常に指標が多く、すぐに使いこなすことは難しいでしょう。普段から少しずつ使って慣れておくようにしましょう。
視聴者維持率
解説してきた視聴者維持率はチャンネルへの評価に大きな影響を及ぼします。YouTubeの立場になって考えてみてください。どういった動画を評価するかと言えば、視聴者が最初から最後までしっかりと見ている動画を評価するはずです。
視聴者維持率の高いチャンネルはYouTubeのSEOでも優位に立てます。視聴者維持率を上げるため、視聴者を楽しませる演出などを心がけましょう。なお、視聴者維持率の平均は15~20%ほどです。40%を目標にするといいでしょう。
平均再生時間
視聴者維持率と同じく大切な指標が平均再生時間です。配信している動画の長さによっても平均再生時間は変わってきます。
他に再生率や平均再生率という指標もあります。視聴者維持率や平均再生率と併せてチェックするようにしましょう。
トラフィックソース
トラフィックソースは自分のチャンネルや動画に、どこからアクセスされたのかを教えてくれる指標です。アクセスもとはYouTubeの検索結果や関連動画の他にも、サイトへの埋め込みなど多種多様です。
端末
端末はYouTubeをどの端末から見ているかという指標です。主にスマートフォンとパソコンの割合に注目しましょう。近年はスマートフォンからのアクセスが非常に多いですから、自分の動画をスマートフォンでチェックしてみましょう。
小さな画面で見たときに、字幕や表情がしっかりわかるかチェックしましょう。パソコンからしか見ない人が意外と見落としている部分です。
リアルタイム
リアルタイム統計レポートはさまざまな指標がありますが、どの時間帯にどれだけの視聴者が見ているかなども確認できます。
チャンネルによって見られる時間帯は異なります。見られる時間帯がはっきりすれば、その時間帯の前に動画をアップするなどの対策が打てます。
ユーザー層
ユーザー層は性別や年齢、住んでいる地域などがわかります。自分がターゲットにしたいユーザー層と一致しているかどうか確認しましょう。どんな視聴者を意識するかによって動画の作りも変わってきます。
例えば女性がメインのチャンネルと男性がメインのチャンネルでは、同じテーマを扱うにしても演出や伝え方が異なります。しっかりと自分のチャンネルのユーザー層を意識するようにしましょう。
データが少ない場合はアナリティクスが頼りにならない
YouTubeアナリティクスは動画配信すれば誰でも使用できる機能です。しかし最初の頃は再生時間が少ないために、データ量も非常に少なくなります。データ量が少ないと指標としてあまり役に立ちません。
また、同じデータでもチャンネルの特性などによって分析・評価した結論が異なる場合があります。データを見つつトライアンドエラーを繰り返して精度を高めてくださいね。
YouTubeのチャンネルとGoogle Analyticsを連携させよう
じつはYouTubeのチャンネルをGoogle Analyticsと連携させられます。Google Analyticsなら使い慣れているという人も多いはず。
Google Analyticsで動画の再生数や再生時間など、詳しいアクセス状況を解析する方法は2種類あります。1つめはタグマネージャーを用いる方法、2つめはYouTube IFrame APIを用いる方法です。
それぞれの方法の詳しいやり方についてはここでは述べません。GoogleAnalyticsとYouTubeのチャンネルを連携させることが可能とだけお伝えしておきます。
まとめ
YouTubeでは再生回数も大切ですが、どれだけ視聴者が動画を視聴してくれたかが非常に重要です。視聴者維持率が高いことは、動画のクオリティが高いことを示しているからです。
高いクオリティの動画はYouTubeのSEOでも優位に立てます。YouTubeアナリティクスを十全に活用して、トライアンドエラーで視聴者維持率を高めて再生時間を伸ばしてくださいね。