SEOで超効率的なコンバージョンルートの作り方
CVR(コンバージョン率)が低いと悩んでいる方は、コンバージョンルート(導線)の設計に問題があるかもしれません。次のような疑問や悩みを抱えていませんか?
- サービスの申し込みページのアクセスを増やすにはどうしたらいいか?
- ランディングページからの直帰率を下げるにはどうしたらいいか?
- コンバージョンにつなげるためにどんなページを用意したらいいかわからない。
いずれの疑問もコンバージョンルートが関係しています。ユーザーはなかなかこちらが想定したとおりに目標とするページにたどり着いてくれません。それどころか、ランディングページしか見ずに直帰してしまうユーザーも多いのが実情です。
本記事では、コンバージョンルートを効率的に作るために、以下の3点を説明します。
- コンバージョンルート(導線)とは
- 導線設計のポイント
- Googleアナリティクスを使った動線分析の方法
ぜひ最後までお読みください。
目次
コンバージョンのルート(導線)とは
コンバージョンルートとは、ユーザーがサイトの目標とするページに至る経路のことです。サイトの目標とするページとは、サービスの申し込みなどのユーザーがCVするページのことです。
コンバージョンルートを検討するにあたっての基礎知識として「導線」と「動線」の違いについて説明します。
「導線」とは、Webサイトの運営者が想定した「ユーザーがCVに至るまでの経路」のことです。ユーザーがどのページから入ってきて、どのページを経由して、CVに至るのか設計することを「導線設計」と言います。
「動線」とは、実際にユーザーがサイト上でページを見た順番の経路のことです。Webサイトの運営者は、実際のユーザーの動きである「動線」を分析して「導線設計」を行います。
導線設計のポイント
ユーザーがCVに至る導線設計のポイントを3つ説明します。
ユーザーの動線を想定する
まずやるべきことは「ユーザーの動線の想定」です。つまりCVに至る経路の仮説です。
ユーザー視点で、どんな動機・方法でどのページから流入して、どのページを経由して、CVに至るのかをイメージします。
具体的にはユーザーのターゲットを設定し、サイトへの訪問からCVに至るまでのユーザーフローを描きます。マーケティングで言えば「カスタマージャーニー」と呼ばれる手法をイメージしてもらえればと思います。
内部対策
2つ目はWebサイトの内部対策です。「ナビゲーション」「CTA」「コンテンツの改善」の3つを説明します。
ユーザーの動きを誘導する方法「ナビゲーション」
ナビゲーションとは、一般的には「グローバルナビゲーション」「サイドメニュー」「フッターメニュー」「パンくず」の4つがあります。これらのナビゲーションを使って、ユーザーの誘導を対策します。
特にすべてのページで表示される「グローバルナビゲーション」と「サイドメニュー」による誘導が重要になります。「問い合わせページ」や「資料請求のページ」のテキストやボタンがナビゲーションに目立つように配置されているのは、ユーザーをCVページに誘導するためです。
サイドメニューには、ユーザーに回遊してもらうための「関連記事」や、CVにつながる「重要な記事」のリンクを載せることも一般的に取られている対策です。
CTA(コール・トゥ・アクション)
CTAとは、ユーザーに行動を起こしてもらうためのボタンやテキストのことです。具体的には、ボタンやテキストの「文字」「デザイン」「配置」を検討します。CTAはユーザーを誘導するためにとても重要です。申し込みページに行きたいのに、すぐそのボタンが見つけられなければ、ユーザーはストレスを感じ離脱する可能性が高くなります。
コンテンツの改善
次にコンテンツの改善です。当然のことながらナビゲーションなど内部対策を施すだけでなく、記事コンテンツの中でCVに向けての誘導をしなくてはなりません。記事の中で、「ユーザーを行動に促す文言が入っているか」「CVにつながるキーワードで書かれているか」などを今一度見直すことが大事です。
ランディングページ
3つ目にWebサイトへの入り口となる「ランディングページ」です。ランディングページは、広義には「検索や広告から流入したユーザーが最初にアクセスしたページ」を言い、狭義には「CVに誘導することに特化したページ」を指します。
Webサイトの入り口であるランディングページは、ユーザーを離脱させずに記事を読み進めてもらい、CVにつながるアクションをとってもらうためにとても重要です。
一般的に、ユーザーは最初に表示された画面から得られた情報を3秒程度把握し、続きを読むかどうかを判断すると言われています。また記事を読み進めたとしても、次のアクションがわかりやすく提示されていなければユーザーは離脱してしまいます。
ランディングページをコンバージョンルートの最初の一歩であることを強く意識して、設計した導線を進んでもらうための対策を講じましょう。
Googleアナリティクスで動線を分析し導線設計に活かす
Googleアナリティクスを用いたユーザーの動線分析の方法を紹介します。実際のユーザーの動線を元に導線の改善を加えていくことが、最も効率のよいコンバージョンルートの作り方と言えます。
動線分析はGoogleアナリティクスを用いることが最も効率がいい方法です。Googleアナリティクスの設定をしていない方は今すぐやりましょう。
ユーザーはどのページから入ってきているか
まずは動線の最初の一歩目「ランディンページ」の確認です。ユーザーが「どのページからWebサイトに来ているか」を見ていきます。Googleアナリティクスの左側のメニューの「行動>サイトコンテンツ>ランディンページ」から確認することができます。
ユーザーの直帰率の高いページはどれか
直帰率とは、1ページだけ見てWebサイトから離脱してしまう割合です。直帰率は、ランディングページの分析ページで確認することができます。
直帰率が高い原因はコンテンツの質もありますが、次のアクションをうまく示すことができていないことも原因と考えられます。
直帰率が高いページの改善を図ることは、コンバージョン率を大きく改善できるポイントとなります。
ユーザーの離脱率が高いページはどれか
離脱率とは、次のページに進まずにサイトから離脱した割合です。すべてのページの離脱率は、Googleアナリティクスの左側のメニューの「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」の「離脱率」で確認することができます。
すべてのユーザーは必ずどこかのページで離脱をするので、離脱率が高いページが問題なわけではありません。問題となるのは、申し込みや購入をするCVページや、CVにつなげるための導線上重要なページで離脱が起きていることです。
特にCVするページで離脱が起きている場合は、申込みフォームやボタンの配置など、なんらかのストレスがユーザーにかかっている可能性が高いのですぐに改善を図るべきポイントとなります。
ユーザーに最も閲覧されたページはどれか
ユーザーに最も閲覧されたページは、離脱率と同様に「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」の「ページビュー」の数値で確認することができます。
最も閲覧されたページが想定の導線通りであれば、導線設計は成功していたと確認することができます。予期しないページが最も閲覧されていた場合は、導線設計にそのページを組み込み、CVページへうまく誘導すれば、WebサイトのCVは大きく改善できる可能性があります。
ユーザーはページをどう遷移しているか
Googleアナリティクスでは、指定したページに対して、ユーザーが「どのページから来たのか」「次にどのページに飛んだのか」を確認することができます。
まず「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」で特定のページを選んでください。次にタブを「エクスプローラー」から「ナビゲーションサマリー」に変更します。すると図のように「前のページ遷移」「次のページ遷移」が表示されます。
意図している遷移がされていれば導線設計は成功と言えます。逆に意図通り遷移していない場合は、コンテンツの内容などに問題があると考えられます。
まとめ
本記事では、コンバージョンルートを改善するために、以下の3点を説明してきました。
- コンバージョンルート(導線)とは
- 導線設計のポイント
- Googleアナリティクスを使った動線分析の方法
なかなかユーザーがコンバージョンしないと悩んでいる場合は、まずGoogleアナリティクスでユーザーの実際の動線を確認し、コンバージョンルートの改善に取り組んでみてください。