YouTubeの広告が効果なしになる原因と対策を解説
- YouTubeの広告で効果なしになる原因を知りたい
- YouTubeの広告で効果なしになる対策を知りたい
YouTubeの動画広告市場は2020年に3000億円、2024年には約7000億円にまで拡大すると予想されています。順調の拡大し続ける動画広告市場に着目して多くの企業が動画広告でマーケティングを始めています。
その流れに沿ってYouTubeに広告を出稿してみたものの、いまいち効果が上がらないというケースも中にはあるでしょう。YouTubeの広告を効果なしと断じる前に、効果の薄くなる原因について考え対策を練りましょう。
目次
YouTubeの広告が効果なしになる3つの原因
YouTube広告が効果なしになる原因はいくつか考えられます。バナーブラインドネスや広告ブロックツール、ブランドセーフティです。一般的な広告でも起きている現象がYouTubeの動画広告でも起き始めています。
いち早く原因をつかみ対処すれば、広告の効果が現れ始めるかもしれません。まずは原因についてしっかりと確認、究明してください。
バナーブラインドネス
バナーブラインドネスとは「ユーザーが無意識に広告を無視する行為」を指します。バナーブラインドネスはユーザーに興味のない広告が表示されたときに起きます。バナーブラインドネスが発生すると広告に注目されず、ユーザーは次の行動に移ってしまいます。
バナーブラインドネスを発生させないためには「ユーザーの目を引く工夫をする」「ターゲティングを絞って興味のあるユーザーに配信する」の2つのポイントが大切になります。
広告ブロックツール
YouTubeと言えば動画の中で広告が再生されるインストリーム広告のイメージです。インストリーム広告は動画視聴中に再生されますので認知度の向上にも非常に役立ちます。しかし、こういったインストリーム広告を煩わしく思うユーザーもいます。
動画が煩わしいと思うユーザーを取り込んでいるのが広告ブロックツールです。コンテンツ内のあらゆる広告をブロックしてくれるツールで、代表的なものが「Adblock」です。ブラウザにインストールするだけで起動し、簡単な操作であらゆる広告をブロックします。
YouTubeの広告もすべてブロックされてしまいます。こうした広告ブロックツールがYouTube広告を効果なしにしているのかもしれません。
ブランドセーフティ
ブランドセーフティはYouTubeで一時期、大きく取り沙汰されました。ブランドセーフティとは「企業が広告の安全性を確保するための取り組み」を指します。とても簡単に言えば、YouTubeでいかがわしい動画などに自社の広告が出ないようにする取り組みのことです。
公序良俗に反したり暴力や性的表現があったりする動画に広告が表示されると、ブランドイメージに傷がつきます。現在、YouTubeはブランドセーフティを大幅に強化しました。広告を掲載できる動画を審査しています。
しかし、企業側でもターゲティングするときにブランドセーフティに気を使う必要があります。
3つの原因への対策
せっかく作成した動画広告がYouTubeで効果なしではがっかりしますよね。YouTubeで動画広告が効果を発揮するためには、どのようなことに気をつけて動画広告を作成すればいいのか解説します。
動画マーケティングに「これさえしておけばOK」という答えはありません。今から述べる対策を施しながら、PDCAサイクルでより最善な答えを導き出してください。
クリエイティブで面白い広告
クリエイティブで面白い広告とは、ストーリー性のある広告や意外性のある広告、印象に残る広告です。YouTubeのインストリーム広告なら動画広告にストーリー性を持たせるだけの尺があります。面白いシナリオや構成ならバナーブラインドネスが発生する確率も下がります。
ターゲットごとに最適化した広告も重要です。ターゲットが引き込まれやすい色使いやイメージを使用し、広告の効果を高めましょう。よりクリエイティブな動画広告を作るなら自社で作成するより、動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
動画制作会社によっても得手、不得手があります。今までの実績などを見せてもらい動画制作会社を選定しましょう。
SNS広告などの併用
YouTubeの動画広告は広告ブロックツールにブロックされてしまう可能性があります。よりターゲットに確実にリーチしたいなら、広告をブロックされないSNS広告などを併用しましょう。
SNS広告はネイティブ広告要素が強く、広告と思われずにユーザーに見てもらえる可能性が高いです。広告そのものに面白さがあれば拡散され、広がる可能性もあります。
広告効果の計測
YouTubeアナリティクスやGoogle Analyticsなど各種のツールを用いて、広告の効果やリーチできた範囲を必ず計測しましょう。効果を計測しないことには改善案も出せず、対策も立てられません。
広告効果を計測して弱いポイントをPDCAサイクルで改善しながら、より効果的な広告を目指しましょう。
YouTubeの広告のメリット・デメリット
YouTube広告の効果をより高めるためにも、YouTube広告のメリットとデメリットについても把握しておきましょう。
メリット
YouTube広告のメリットは数多くあります。「他のSNSよりユーザーが多い」「コストパフォーマンスが高い」「ターゲティングができる」などです。
日本で6200万人以上のユーザーが利用
YouTubeの月間利用者数は6200万人以上です。この利用者数は他のどのSNSより多いです。例えばFacebookは2600万人、Twitterは4500万人です。YouTubeより利用者数が多いのはLINEくらいです。
ユーザーが多ければ、広告で多くの層にリーチをかけられます。巨大プラットフォームであることはそれだけで大きなメリットです。
狙ったターゲットに配信
YouTubeの広告は年齢や性別、地域、家族構成などからユーザーの興味や関心まで、さまざまな項目でターゲティングすることが可能です。くわえて、リマーケティング機能を利用することで自社製品に興味のあるユーザーに対して再度、広告を配信できます。
コストパフォーマンスが高い
YouTube広告は一定の条件をクリアしないと課金されません。インストリーム広告であれば30秒以上の再生やクリックで初めて課金が発生します。また、予算は自分で設定できるため、極めて低額から広告を出稿することができます。
ターゲティングできることも含め、YouTubeの広告は予算に比して高い効果が見込めます。
デメリット
YouTubeは広告効果が高くメリットが多いですが、デメリットも存在します。
スキップされて見られない
例えばインストリーム広告の場合、最低でも5秒間は再生されます。しかし、興味がないとそれ以上はスキップして見てもらえない可能性が高いです。最初の5秒間でユーザーの興味を引き、注目を集めるための工夫が必要です。
審査に時間がかかる場合も
広告を出すとき、通常は1日営業以内で審査が終わります。けれども、ガイドラインに違反していたりコンテンツに不適切な表現があったりする場合、審査に数日以上かかることもあります。
ガイドラインをよく読んでしっかりと守りましょう。
まとめ
YouTubeの動画広告市場は伸び続けています。そんな動画広告市場で動画マーケティングをしてみたら効果なしなんてがっかりしますよね。しっかりと動画マーケティングで効果を上げるために、注意しなければならないポイントについて解説しました。
自身の製品に最適な動画マーケティングで、しっかりと効果を高めましょう。