Webマーケティングでそのアフィリエイトは本当に必要か?
- そもそもWebマーケティングとは何か
- Webマーケティングでどのようにアフィリエイトを活用するか
なんとなくWebマーケティングとアフィリエイトが、同じもののような印象を持っている人は多いのではないでしょうか。ITやWeb関係では次々に横文字ワードが出てきて、意味も曖昧にしか知らないケースが多く見受けられます。
アフィリエイト、Webマーケティング、ブランディング、RPM等々。Webマーケティングとは何で、アフィリエイトはどの位置づけになるのか解説します。構造を知っておくと、考えもまとまりやすいですよ。
目次
Webマーケティングとはそもそも何か?
Webマーケティングが大事!Webマーケティングをしないと、商品が売れない!など、Webマーケティングという言葉はまるで、魔法の杖のように使われます。またWebマーケティング=ネット上の市場調査的な意味で使用されることもあります。
こういった曖昧なWebマーケティング観では、具体的な計画や実行をすることは不可能です。Webマーケティングとは何なのかをしっかりつかむことで、考えがまとまって計画や実行にアウトプットできます。
マーケティング=販売戦略
マーケティングとは、販売戦略のことです。マーケティング=市場調査と思っている人もいますが、市場調査はリサーチです。Webマーケティングとは、簡単に言えば「インターネット上の販売戦略」です。
なんとなくわかってきましたか?でもまだ、しっかりとわかっていないと思います。戦略って何ですか?戦略の正しい意味はご存じですか?
戦略は元々は軍事用語です。戦略をビジネス用語に直すなら、ビジネスモデルや構想です。販売戦略=販売構想と考えて良いでしょう。
つまりWebマーケティングとは、インターネット上で利益を出すための構想です。
売り上げを上げるだけがWebマーケティングではない
Webマーケティング=インターネット上で利益を出すための構想は、最終的に売り上げにつながればOKです。したがってアプローチの仕方はさまざまでです。
例えばテレビCMは、売り上げを増加させるよりブランディングの効果の方が高いと言われています。ブランディングとは、そのメーカーの印象を良くすることです。印象の良さや市場イメージが定着すると、ブランドと呼ばれたりしますよね。
テレビCMと同じく、Webマーケティングにおいてもブランディングは効果的です。ブランディングは必ずしも、直接的に売り上げに結びつくわけではありません。
売り上げを上げるだけが、Webマーケティングではないのです。
Webマーケティングの一部としてのアフィリエイト
アフィリエイトとは、成果報酬型広告のことを主に指します。クリック報酬型広告も含めて、アフィリエイトという場合もあります。
Webマーケティングは販売戦略です。何を販売するのかは構想次第ですが、その一部の手段としてアフィリエイトが存在します。Webマーケティング=アフィリエイトではありません。
アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトの仕組みは「広告主」「ASP」「メディア」の3種類の立場で説明できます。広告主はASPに料金を支払い、広告掲載を依頼します。
ASPとは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略で、簡単に言えばネット上の広告代理店と思えばOKです。
ASPはブログやサイトなどのメディアを持っているユーザーに、広告の掲載を有料で依頼します。このメディアを持っているユーザーが、アフィリエイターと呼ばれる人たちです。
アフィリエイトは成果報酬型広告と、クリック報酬型広告に分かれます。成果報酬型はA8.netやAmazonアソシエイトなど、クリック報酬型はGoogleアドセンスが代表的です。
アフィリエイトはあくまで手段
アフィリエイトはあくまで、Webマーケティングの手段のひとつに過ぎません。アフィリエイトは非常に有効な手段ですが、アフィリエイトなしでもWebマーケティングは成立します。
SNSやSEOで集客して商品を直接販売すれば、アフィリエイトは必要ないですよね。Webマーケティング=アフィリエイトと考えるのは、視野が狭まります。
Webマーケティングの目的の設定
Webマーケティングのためにはまず、目的を設定しましょう。自社の商品をどれくらい販売したいのか、売り上げをどれくらい上げるのか、自社イメージの構築についてはどうするのかなどです。
これらのWebマーケティング、つまりネット上のビジネスモデルは業種によっても大きく変わってきます。競合性の高い企業のWebマーケティングを分析し、参考にすると役に立ちます。
必要な手段としてアフィリエイトを検討
アフィリエイトに出稿することは、非常に強力な手段のひとつです。即効性があり、売り上げに結びつきやすいです。だからこそWebマーケティング=アフィリエイトへの出稿として、語られることも多いです。
しかし低コストで、売り上げが見込める他の方法をまずは検討するべきです。
アフィリエイト以外の広告は検討したか
アフィリエイト市場は年々伸びていますが、まだまだ紙媒体の広告も効果を見込めます。商品や業種によっては、紙媒体の方が効果が高いケースもあり得ます。
アフィリエイト以外の広告は、検討したでしょうか?案外、検討すらしていないケースが多いです。
SNSは活用しているか
Webマーケティングで欠かせないと言われているのが、SNSです。若い人の中には、GoogleよりもまずSNSで検索する人も多いようです。SNSでフォローされると定期的にこちらの情報を届けることができ、フォロワーからの好感度を上げることも可能です。
Webマーケティングの一環として、SNS戦略の見直しをしてみましょう。より効果的なSNSの運用は、時間とともにストックとして蓄積され、大きな効果をもたらしてくれます。
コンテンツSEOはできているか
オウンドメディアや自社サイトの、コンテンツSEOはできているでしょうか?ユーザーにとって有益な情報を自社から発信することは、ブランディングの観点からも、コンテンツSEOとしても重要です。
これからの時代は、良質なコンテンツの供給こそ売り上げにつながります。アフィリエイトで高い広告コストを払うよりも、良質なコンテンツを生産した方が低コストで高い効果を得られるケースは多々あります。
ただし検索エンジンに頼るのは、デメリットも存在します。Googleアルゴリズムのアップデートによって、検索順位が変動することです。またコンテンツSEOは、短期的な効果を生み出しません。
アフィリエイトでなければならない理由
アフィリエイトで出稿しなければならない理由は、いくつも考えられます。商品そのものの知名度が低いこと、自社ブランドが知られていないことなどです。また短期的なキャンペーンの周知などは、すぐに効果を期待できるアフィリエイト向きです。
しっかりとしたWebマーケティングの上で、アフィリエイトを賢く利用すれば多くの効果が期待できるでしょう。
まとめ
「アフィリエイトはWebマーケティングの、ほんの一部」と認識することは、Webマーケティングにおいて非常に重要です。ひとつの選択肢にとらわれていると、視野狭窄によって思考が狭まるからです。
これはアフィリエイターにも言えます。アフィリエイターはとにかく、アフィリエイトありきでコンテンツを作ります。しかしそのコンテンツ力があれば、違うWebマーケティング方法もあるはずです。
柔軟な発想と広い視野が、Webマーケティングには必要です。