SEOの内部対策とは?【初心者にもわかりやすく解説】
- 「SEOの内部対策とはどういうものなの?」
- 「SEOの内部対策は何から始めればよいのか?」
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略であり、検索の上位表示を目指すにはSEOの知識が必要になります。
SEO対策とは、検索ユーザーにとって有益な情報をわかりやくまとめ、使いやすいサイトを作ることを意味します。
SEO対策には、大きく分けて内部対策と外部対策がありますが、本記事では内部対策に焦点を当てて解説していきます。
また、なるべく難しい用語は使わずに初心者の方にもわかりやすいように工夫しました。
目次
SEOの内部対策とは?
SEOの内部対策とは、サイトのコンテンツの内容をはじめとする、そのページに関わる重要な部分を検索エンジンに伝えて、サイトを見つけてもらったり、正しく評価してもらうなどの施策をおこなうことです。
SEO対策には大きく分けて、内部対策と外部対策の2つに区別されます。外部対策は、主に外部サイトからリンクを獲得することで、自身のサイト外でおこなう施策を指すのに対し、内部対策は自身のサイト内のコンテンツを中心におこなう施策になります。
ちなみに、日本の検索エンジンのシェアの約9割をGoogleが占めており、日本で利用者の多いYahoo!はGoogleの検索技術を採用しています。
このことから、日本で検索エンジンのことを指す場合、Googleのことだと考えておいて問題ありません。
Google検索で順位が決まる3ステップ
Googleの検索エンジンに、自身のサイトが正しく評価され、検索順位に表示されるには大きく分けて次の3つのステップがあります。
- クロールしてもらう
- インデックス化される
- 検索エンジンのランキングの決定
1.クロールしてもらう
検索エンジンにサイトが表示されるには、Web上にある自身のサイトを検索エンジンに見つけてもらわなければなりません。
検索エンジンがサイトを見つけることを「クロール」と言い、Web上のサイトを発見するためのロボットのことを「クローラー」と言います。
クローラーは、基本的にリンクをたどってWeb上を巡回し、サイトを見つけていきます。この時、クローラーがサイトに巡回してこなければ認識されないため、検索エンジンに表示されないということになります。
そのため、クローラーにサイトの情報をしっかり伝えることが、SEO内部対策の第一段階になります。
2.インデックス化される
インデックス化とは、クローラーがWeb上で見つけたサイトの情報を、Googleに持ち帰って検索エンジンのデータベースに登録するプロセスになります。
クローラーは、ユーザーがWebサイトを閲覧するように、自らWebサイトの情報をチェックして、その中身を正確にGoogleに登録していきます。
サイトのコンテンツがどれだけ素晴らしい内容であっても、検索エンジンにインデック化されなければ、検索結果に表示されることはありません。
3.検索エンジンのランキングの決定
クローラーがWeb上で見つけたサイトの情報を、Googleの独自の計算式(アルゴリズム)に基づいて検索順位を決めるプロセスのことをランキングと言います。
検索ユーザーが、検索ボックスに入力したキーワードに対して、最もふさわしい答えを出しているサイトを検索結果に表示させて検索順位を決めていきます。
検索の上位表示を目指すには、ユーザーの検索意図(悩みや問題の解決)を汲み取ったコンテンツの作成が不可欠になります。
クローラーが巡回しやすい構造を作る
クローラーが巡回しやすい構造にするには、いくつか方法があります。
ここでは、2つの施策をご紹介します。
XMLサイトマップを作成し送信する
先ほどお伝えしたクローラーに、自分のWebサイトを巡回してもらうには、Googleのクローラーを、自分のWebサイトに呼び込まなければクロールしてもらえません。
そこで必要になるのが、XMLサイトマップです。XMLサイトマップとは、Webサイト内の各ページのURLや優先度、最終更新日、投稿頻度などを記述したファイルのことを指します。
このXMLサイトマップをGoogleが提供する「Googleサーチコンソール」に登録することで、自分のWebサイトに対して、Googleのクローラーを呼び込むことができ、Googleにサイトの存在を知らせることができます。
XMLサイトマップの作り方は、手動でコードを書いていく方法がありますがプログラミングの知識が必要になります。
そこで、ここでは自動作成ツールを使った方法を紹介します。まず、無料で利用できる自動作成ツールの「sitemap.xml Editor」です。
サイトのURLを入力するだけで数分で作成してくれます。取得できるURLは1,000ページと制限があります。
ワードプレスを利用している場合は、メジャーなプラグインである「Google XML Sitemaps」がおすすめです。
ここでは、詳しい使い方は割愛しますが、自動作成ツールには他にも目的に応じて有料のものあり、ご自分で調べて導入を検討してみてください。
内部リンクは3階層にする
内部リンクは3階層にして、使いやすいサイト構造にすることが大切です。使いやすいサイトにするには、トップべージからサイト内のすべてのページに対して、2クリックぐらいで到達できるサイト構造のことになります。
このようなサイト構造のことを「ディレクトリ型」と呼ばれ、トーナメント表のように上の階層から、下の階層に末広がりにつながったサイトのことを言います。
ディレクトリ型のサイト構造は、サイト内にあるコンテンツがしっかりと整理されているため、ユーザーにとって使いやすくなっています。
また、サイト内のコンテンツが内部リンクでしっかりとつながっているため、Googleのクローラーにとっても巡回しやすい構造になっています。
自分のサイトが、このディレクトリ型になっていない場合は、クローラーがうまく巡回できていない可能性があるので、サイト構造を見直す必要があります。
パンくずリストを設置する
内部リンクのひとつである「パンくずリスト」とは、サイトの階層構造をわかりやすく示したリンクのことで、ユーザーが現在、サイト内のどの階層いるのかがわかるようになっています。
パンくずリストはサイト内のすべてのページに設置されるので、クローラーが巡回しやすくなる利点があります。
このことから、ユーザーとクローラー共に、サイト内の構造を把握しやくなるため、Googleからサイトに対しての評価も上がるので、パンくずリストを設置したほうがSEOにおいて良い効果が期待できます。
グローバルメニューはテキストで設定する
グローバルメニューとは内部リンクの一つであり、基本的にサイト上部にあるカテゴリで分けられたリンクのことで、ユーザーが目的のページを見つけやすくしたものです。
この、グローバルメニューは、画像よりもテキストで作ったほうが、クローラーにとって理解しやすいため、SEOの観点からはテキストで設定したほうが効果的です。
べージネーションは数字で設定する
ページネーションとは、長くなってしまうWebページを複数のページにわけて、コンテンツを表示させる機能で内部リンクの一つになります。
基本的にサイトの下部に設置されており、「ページ割り」や「ページ送り」と呼ばれたりもします。
このページネーションの表示方法は、← →などの矢印ではなく、数字で表示することでクローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
Googleに正しく評価されるための内部対策
Googleに正しく評価されるためには、サイトの中身を最適な状態する必要があります。
その方法は、いくつかありますが、ここでは5つのポイントを紹介します。
- 見出しタグ(h1~h6)を正しく使う
- タイトルにキーワードを含める
- meta discriptionを設定する
- 1コンテンツにつき1キーワードにする
- alt属性を設定する
見出しタグ(h1~h6)を正しく使う
見出しタグ(h1~h6)とは、ユーザーがWebサイトのコンテンツを見やすくするための要素のことであり、文章で例えると章・節・項と同じような意味合いがあります。
この見出しタグの役割ですが、Googleがそのコンテンツが何について書かれているものなのかを把握するために重要視されています。
そのため、見出しタグには、そのサイトの内容に合った対策キーワードや関連キーワードを含める必要があります。
また、見出しタグは、数字の大きい順に利用し、大きな見出しの中に複数のより数字の小さな見出しが入るようにします。
タイトルにキーワードを含める
タイトルは、そのサイトが何について書かれているのかを簡潔に示し、検索ユーザーおよび検索エンジンに正しく伝える必要があります。そのため、SEO内部対策の最重要な項目の一つになります。
タイトルには、見出しタグのh1を使い、自分のサイトで上位表示させたいキーワードをすべて入れるようにします。
なぜなら、検索エンジンはサイトを評価するときに、タイトルに含まれるキーワードを重要視するからです。
また、検索ユーザーがクリックしたくなるような魅力的なタイトルをつけることも大切になります。
meta discriptionを設定する
meta discriptionとは、検索結果のタイトルの下に表示されるサイトの内容を要約した説明文のことを指します。
かつては、SEO対策において重要視されていましたが、現在はGoogleの評価にあまり効果はないと言われています。
しかし、検索結果に表示されユーザーがクリックするかどうかを決める判断基準のひとつであり、クリック率を上げる要素であるため、現在でも対策しておく必要があります。
1コンテンツにつき1キーワードにする
ひとつのサイトにつき、対策する検索キーワードは1つする必要があります。
なぜなら、複数のキーワードを同一の記事でまとめてしまうと、Googleのクローラーからすると、そのサイトが何について書かれているのかが、わかりにくくなるからです。
より正確にGoogleのクローラーにWebサイトの情報を持ち帰ってもらうためにも、同一のコンテンツには検索キーワードは1つにするようにしましょう。
alt属性を設定する
alt属性とは、画像の内容をGoogleの検索エンジンに伝えたり、画像が読み込まれない場合に表示される代替テキストのことです。
現在の検索エンジンは、Webサイトの画像の内容を把握することができないため、画像に何が表示されているかをテキストで伝える必要があります。
alt属性を設定することで、サイトの内容がより伝わるようになり、SEOの観点からも有利になります。
一番大切なのはコンテンツの質
どんなにSEO対策をおこない、検索順位を上げるための施策に取り組んでも、ユーザーが求めている情報を提供できないサイトは、Googleから上位表示する価値がないサイトと判断されてしまいます。
質の高いサイトを目指すには、まずユーザー目線で考え、信頼できる情報を提供し、オリジナリティのある内容でコンテンツの中身を充実させる必要があります。
ユーザーに有益な情報を届けることを一番に考えた上で、内部対策に取り組むことが大切です。まとめ
SEOの内部対策をおこなう上で大切なことは、検索ユーザーおよびGoogleのクローラーに対して使いやすく、わかりやすいサイトを作ることです。
本記事で紹介した内部対策も、この本質ありきの施策であり、検索エンジンの対応ばかりに気を取られ、ユーザーのことを考えていない内容の薄いサイトは上位表示することはないでしょう。
内部対策をおこなうときは、ユーザーの求めている情報は何かを第一に考え、ニーズに応えることのできるサイトを目指しましょう。